ほとんどの飼い主は、この食糞をやめさせたいと思います。
では、どうすればいいのでしょうか。
難しそうですが、実は単純です。
拾い食いをやめさせるしつけと、同じ方法でかまいません。
屋外でも、室内でもかまいません。
まずそばに、犬がいつも興味を示す糞をわざと置きます。
糞を置いた後、飼い主と一緒にわざと糞のそばを歩きます。
このとき、屋外であれ室内であろうと、リードをつなげておきましょう。
糞の形やにおいに興味をそそられて拾い食いをしようとしたとき、飼い主は無言でリードを強めに引いてやめさせます。
「無言」と「強め」がポイントです。
声を出すと、犬は褒められているのと勘違いするためです。
強めにリードを引くのは「そういうことをしてはいけません」という意思を、犬にしっかり伝えるためです。
このステップ1と2を、できるようになるまで何度か繰り返します。
何度か繰り返すと、糞を食べようとしても無駄とわかり、犬は諦めるようになります。
「お座り」をさせて、飼い主が差し出した餌を与え、褒めてあげます。
このとき、めいいっぱい褒めてあげましょう。
すると、犬は直感します。
「そうか! 糞を食べてはいけないのか。食べなければ飼い主は喜んでくれるのか」と。
これを何日も何週間も続けていくと、犬はだんだん食糞をやめるようになります。
しつけですから、あらかじめ時間がかかる覚悟が必要です。
できるようになるまで、根気よく何度も繰り返していきましょう。