どんなに古臭い本でも「王道」と言われる本を1冊は持っておくことが、学習の鉄則です。
私が以前受けた、IT関係の資格試験の話です。
本屋へ行った私は、勉強のために教科書を探していました。
資格対策のための教科書が2冊もあり、どちらを選んで勉強しようか迷っていました。
その2冊の特徴は、次のような内容です。
目新しさ・ページ数・豊富な解説などから、私は「最近出た新しい教科書」を選んでしまいました。
これが失敗でした。
結論から言うと私は一度試験に落ちてしまいました。
最近出た新しい教科書で勉強したにもかかわらず落ちたのは、的外れの内容が多かったからです。
最新の内容を揃えているだけに、解説もページ数も豊富でしたが、テストに出題されない部分も目立ちました。
誤字脱字も多かった。
中には解説が間違っている部分さえもありました。
本に書いている内容が間違っていれば、試験にも合格できません。
間違った内容を覚えて受験すれば、本の内容をしっかり覚えていても間違えます。
私はその後、王道と言われる本を買い直して勉強した結果、あっさり試験に合格できました。
「王道」と言われる教科書のほうがページ数も少なく、説明も簡素ですが、その簡素さが逆にわかりやすく感じました。
長年の実績から、試験に必要な説明だけが絞られていました。
改版に改版を重ねていますから、誤字脱字も1つもありませんでした。
試験を受けて合格するために、必要な理解や事柄が系統立てて書かれています。
まさに聖書です。
「王道」と評価されている本は理由があります。
たくさんの人が使い、内容のチェックを通過した実績のある本ですから、そういう本は間違いなく購入したほうがいい。
試験に合格するためには、まず王道と言われる本を使って勉強することをおすすめします。
学校なら、文部科学省がチェックしている教科書そのもので結構です。
何度もチェックして改版を重ね、全国の生徒が使用して、実際に合格へと導いたという実績もあり、完成度の高い1冊です。
一方、社会人が各種資格の勉強をするなら、その分野の王道と言われる本を1冊探しましょう。
探すポイントは「古くても売れ続けているロングセラー」です。
実績や口コミで評価を得ている証拠ですから、内容もお墨付きなのです。