人生全体から見れば、フライングは大切なマナーの1つです。
学校でフライングをすると叱られます。
しかし、実は、フライングスタートという言葉ではなく、代わりの言葉を使ってフライングスタートをきちんと勧めています。
それが「予習」という言葉です。
予習は、実際の授業が始まる前に、前もって勉強しておくことです。
あらかじめ勉強することで、本番でも授業を少しでもスムーズに理解できるように準備をします。
立派なフライングスタートではありませんか!
たしかに本番の試験でのフライングスタートは正確なスコアを計ることができませんから、叱られます。
しかし、そうしたスコアを計る試験を除き、人生ではどんどんフライングスタートしていいのです。
むしろしたほうがいい。
フライングというのは「一足早く」ということです。
一足早く行動することは、人生に対して大きくプラスに働きます。
挨拶も同じです。
相手から挨拶をされる前に、先に自分から挨拶をします。
待ち合わせの場所も、遅れるよりは、早めに到着することです。
語学の勉強も、早く始めれば始めるほどいい。
若いころのほうが吸収力もあります。
恋愛も失恋も、早いほど精神的に強くなれます。
本を書きたい人も、もっと経験を積んでからより、今からすぐ書き始めたほうがいい。
早く始めるほうが、それだけ技術や書き方の習得が早くなります。
自分に足りない勉強や経験も見えてくるようになります。
大学受験も合格するか否かは、試験対策をどれだけ早い時期から始めるかにかかっているといっても過言ではありません。
早い時期に志望校を決め、早く試験勉強を始めるほうが、当然合格率は飛躍的にアップします。
「早い者勝ち」という言葉があります。
まさにこれは「フライングスタートをして、早く前に出た人が勝利できますよ」という意味です。
フライングスタートは、人生を加速させ、向上させる大切なポイントです。
スピードそのものを上げることは大変ですから、スタートそのものを早くしてしまうことです。
時速100キロメートルで進む必要はありませんから、1時間早いスタートを切るのです。
「速い」も大切ですが、それ以上に「早い」はさらに大切です。
スタートそのものを早い時期にしてしまい、フライングスタートをする人が、人より1歩も2歩も先取りできるのです。