苦労には「好きなことをする苦労」と「嫌いなことをする苦労」の2種類があります。
今、ほとんどの人が「嫌いなことをする苦労」に悩んでいます。
「疲れた」
「大変だ」
「苦労するよ」
こうした発言を、あなたも自然と口にしていませんか。
「今、嫌いなことを我慢しています」と言っているようなものです。
好きなことをしていれば「苦労」や「大変」という言葉は出てくるはずがないからです。
好きなことをしているときは「面白かった」「楽しかった」「あっという間に時間が過ぎた」という表現が自然と出てきます。
楽しいことをしているときには、楽しいことにまつわる表現が必ず出てきます。
嫌いなことをしているときには、つらく我慢にまつわる表現が必ず出てきます。
私は、人と会って少し話をすれば「この人は楽しい人生を歩んでいるかどうか」がわかってしまいます。
執筆をしていますから、表現にはとても敏感です。
楽しいことをしているときには、楽しいことにまつわる表現が必ず出てきます。
嫌いなことをしているときには、つらく我慢にまつわる表現が必ず出てくるのです。
話をして言葉の表現を聞けば「この人は、今、嫌いなことをしている毎日を送っているのだな」とわかってしまいます。
私に特別な才能やら千里眼があるわけではありません。
好きなことをしていればプラスの表現が出てくるし、嫌いなことをしているとマイナスの表現が出てくる「法則」があるからです。
人生へのマナーもあります。
それは「好きなことをする」というマナーです。
一度しかない人生を嫌いなことをして「つまらない」「楽しくない」「最悪」と暗い言葉を人生にぶつけてしまうのは、失礼です。
あなただけでなく、人生そのものがかわいそう。
生きているのですから、好きなことをして「楽しい」「面白い」「最高だ」とプラスの言葉をプレゼントしなければいけません。
それが人生へのマナーであり、礼儀であり、最も幸せな生き方でもあります。
私は、嫌いなことばかりをして幸せになった話は、一度も聞いたことがありません。
経営者として成功している人、オリンピックでメダルを取る選手たち、プロ野球、ダンサー、作家、ミュージシャン、漫画家。
どのジャンルにおいても、成功している人は「好きなことをしている」という共通点が、必ず当てはまります。
例外は1つもありません。
もっとわかりやすい例を出しましょう。
あなたは好きな人と、嫌いな人、どちらと結婚したいですか。
もちろん「好きな人と」ですよね。
ほら、あなたも直感的に気づいていますね。
直感的にあなたも、幸せになるためにはどうすればいいのかを、実はわかっているのです。
正しい道、選択、判断を、直感的には理解しています。
しかし「お金」「プライド」「肩書」「見栄」「体裁」といったつまらないことに重点を置いてしまうと、つまずいてしまうのです。
私もそうです。
今このように、好きなことをしているから、うまくいっています。
書くことで、自分を表現できることは、最高に贅沢で楽しい時間です。
作品を発表することで生まれる出会いも、お金も、技術や知識も、すべては「好きなことを通じて得たこと」です。
どれも貴重です。
どれにも感謝しています。
そんな人生に、私も感謝しています。
人生へのマナーは、まず好きなことをする毎日を送ることです。
自然と毎日が明るくなり、あなたに必要な出会い、知識、人間関係が、自然とやってくるようになります。