アメリカでは、成功を収めている人には、ユダヤ人が多く占めています。
アメリカですから、アメリカ人が一番有利に思えます。
しかし、結果として、ユダヤ人という過去に迫害を受けた民族が、アメリカでは大きな地位を得ています。
日本の力士でも、最近では日本以外の国籍の横綱が目立ちます。
日本の国技ですから、日本人ばかりが目立ちそうですが、実際は外国人力士も負けず劣らず活躍しています。
知られていないことですが、東京大学では、在学者は不思議と地方出身者が多い。
近場に目標とする大学があれば、もちろん地元である東京の人のほうが有利なはずです。
しかし、現実は、地方からやってきている人が多い。
むしろ地方からやってくる人のほうが、大半を占めています。
東京で会社を経営している人も、地方出身者が目立ちます。
東京はチャンスにあふれている街です。
物や施設も学校もたくさんありますから、それだけ成長スピードが速いはずなのですが、不思議と東京人以外の活躍が目立ちます。
生まれも育ちも東京なら、群を抜いて成長を遂げそうです。
しかし、実際には、地方出身者も負けず劣らず活躍しています。
どうやら人間は、居心地の良いところにいると、なかなか成長できないようです。
実際のところ、居心地の悪いところにいる人ほど、成長ができています。
居心地の悪さを、成長へと転換させているからです。
適度な異物が体にあるほうが、免疫力があり、強くなれることと同じです。
居心地が悪いと「何とかしなければ!」と必死になります。
危険を回避するために、生物的な本能が働き、知恵を絞り、体を動かし、行動するようになります。
自分の生命に関わることには、人間は必死になって行動するようになるのです。
居心地の悪さ、適度なストレスは、人間を強く大きく成長させます。
居心地がいいからと、いつまでも実家にこもっていませんか。
親にべったり頼っていませんか。
友人に、恋人に、すがっていませんか。
たしかに居心地は良いでしょう。
しかし、その居心地の良さが、あなたを逆に弱くさせているのです。