「過去をむやみやたらに振り返らない」ということも、人生のマナーの1つです。
もちろん旧友との会話の流れから、昔を振り返り、話題にするくらいはいいでしょう。
昔話には、花が咲くものです。
しかし、過去を懐かしむことはあっても、執着をしてはいけません。
「あのころはよかった」
「あのころに戻りたい」
「あのころに比べて今は……」
過去に執着することは、それだけ未来に進みにくくなります。
水泳に例えれば、わかりやすくなるでしょう。
水泳のターンは、強く壁を蹴ることで、前に進めます。
水泳で泳ぐときに、わざわざ後ろを見ながら泳ぎますか。
そんなこと、しませんよね。
後ろを見ながら泳いでいると、肝心の前が見えなくなり、進む速度が遅くなります。
進む方向は前しかありませんから、後ろを気にすることは必要ないのです。
進むのは前だけ、過ぎ去った道を戻ることはありません。
人生と同じではないですか。
これからやってくる「未来」に目を向けず、過去ばかりを振り返っていては、肝心の前が見えなくなります。
それどころか、後ろを振り返り、気にしていることで、未来へと進みにくくなります。
終わった過去がもう一度返ってくることはありません。
わざわざ後ろを振り返る必要もないのです。
前だけ見ていればいいのです。