愛とは何なのでしょうか。
まずは、この基本から始めましょう。
愛に目覚めるとはいえ、愛について何なのかがわからなければ、話になりません。
愛とは、単純なことです。
愛とは「すべてと1つになること」を言います。
「個と全体の一体化」と言っても、かまいません。
あなたと私は、今、別々の個体として存在しています。
しかし、1つであるかのように、接したり、話をしたり、協力し合おうとすることが、つまり「愛」です。
「助け合うこと」
「教え合うこと」
「協力し合うこと」
これらは、すべて1つになろうとする力のことです。
「相手のことを思って行動する」とも言いますが「相手と1つになりたい」わけです。
愛の表れなのです。
愛に満ちあふれる人には「助け合うこと」「教え合うこと」「協力し合うこと」といった共通点があります。
1つになろうとする行動をしています。
愛があるから、相手と1つになろうとし、助け合い、教え合い、協力し合おうとするのです。
本人に「みんなと1つになりたい」という気持ちがあれば、当然、助けたり、手伝ったりしようとします。
愛に満ちあふれている人の行動は、いわば「自分と全体を1つにしようとする行動」です。
溶け込もうとする行動です。
すべてに溶け込み、すべてと1つになりたいという願いがもとになり、行動をしています。
相手と争うことはありません。
それどころか、相手と1つになろうとしてしまうのです。
愛のある人は、争いや喧嘩はなく、すべての人、物、出来事との関係と1つになろうとします。
人だけではありません。
物、植物、動物に対しても優しくなります。
毎日お世話になっている布団をたたまず乱暴に扱っても、そんな布団の中で寝るのは自分です。
自分のことを大切にしようとすると、自然に布団をきれいにたたみ、まめに洗濯をするようになります。
自分が寝るのですから、自分を大切にいたわろうとすれば、物に対しても優しくなります。
植物や動物に対しても、同じです。
植物が元気に育てば、鑑賞する自分も元気になります。
飼っているペットがいつも元気なら、自分も元気になります。
相手に優しくすることは、自分に返ってくるのです。