世の中には、愛に満ちあふれている人と、そうでない人がいます。
愛に満ちあふれている人は、いつも友人と楽しそうにしています。
友人との関係だけでなく、家族や恋人との関係もよく、毎日を楽しそうに生きています。
愛とは勉強することではありません。
自分の中から引き出すものです。
人間は、愛によってできていますから、本来、どんな人間にも必ず共通して愛を持っています。
心のごみによって、愛の光が遮られているといいました。
では、心のごみは、どう取り除くのでしょうか。
実は、心のごみの正体は「幻想」です。
高い視点から見ることができるようになると、真実に気づくことができるといいました。
心のごみは、幻想です。
しかし、それに気づくことができない現実があります。
私は以前、アメリカに留学をしていた経験を持っています。
それまでは正直な話、家族からの愛に気づけない自分がいました。
私の母は過干渉であり、いつも私に入り浸ります。
すべての行動は、愛への欲求の表れです。
愛への強い欲求があるから、日常において私たちはさまざまな行動に出ます。
たとえばまさに今のあなたです。
愛とは何なのでしょうか。
まずは、この基本から始めましょう。
愛に目覚めるとはいえ、愛について何なのかがわからなければ、話になりません。
愛とは「個と全体との一体化」です。
自分とそれ以外が、1つになることをいいます。
「相手のことを考えて行動することが大切なくらいはわかっている。
人間関係で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
いくら相手のことを好きになろうと思っても、そう思えない心があります。
大嫌いな人とは、話をしたくないのはもちろん、声すら聞きたくはありません。
私たち人間は、過去の記憶によってできています。
過去に起こった楽しい経験やつらい経験によって、今、起こっている出来事が、よい出来事か、それとも悪い出来事かを判断します。
過去に叱られた経験がある人は、今叱られると、過去の記憶を呼び出し「これは悪い経験だ」と自分で勝手に解釈します。
人間の本当の愛は、日常生活においてどう表現されるのでしょうか。
どんなことが、本当の愛と言えることなのでしょうか。
本当の愛は「解放」という形によって表現されます。
あなたは、何かを捨てることができますか。
捨てるということは、失い消えてしまうことだと思っていませんか。
ですが「なくなる」ということはあり得ないのです。
対立は、境界線を作ることから発生します。
境界線を引っ張るから、区別されてしまい、別々の存在としてわかれます。
たとえ同じ存在でも、境界線を引っ張ってしまったがために、2つにわかれて対立し合うことがあります。
「Your happiness is my happiness.」
日本語に訳すと「あなたの幸せは、私の幸せ」という意味です。
ことわざではありませんが、私がいつも思っている言葉です。
愛を表現した形は「周りと一体化すること」です。
つまり「調和」です。
周りと一体になれるような行動なら、何でも愛を表現した行動と言えます。
愛にあふれる人の共通点は「与える人」であることです。
愛に目覚めている人は、与えることが習慣になっています。
自分が受け取るより先に、まず与える側に回ります。
愛を意識した生活には、与える側に回ることがポイントです。
自分は、何を与えられるのかと考えるとき、得意なことを思い浮かべてください。
今の自分が得意としていることを通して、与えることができないかと考えてみるのです。
あなたにとって本当に大切なことを思い浮かべるとき、どのような方法を採りますか。
今、持っているものを思い浮かべながら、大切なことを考えますか。
友人の顔を思い浮かべたり、過去にあった記憶を探ったりと、大切なことを見つけるために、いろいろな方法があることでしょう。
私たちは、宇宙の中にいます。
いえ、私たちも宇宙の一部です。
人間や、家、他人、空といった区別は、人間の目から見えている幻想に名前を付けているだけです。
人を好きになるという愛には、次の4種類があります。
(1)テイク&テイク(受け取るだけの愛)
(2)テイク&ギブ(条件付きの愛)
よく片思いを、愛の一種と考える人がいます。
たしかに愛といえば愛になりますが、厳密にいえば「駆け引きの愛」になります。
本当に愛について考えると、片思いは的が外れてしまうというところが正直なところです。
人付き合いの究極は、無償の愛を持って接することです。
ギブ&ギブによって、見返りを求めない愛によって、人との関係が向上します。
しかし、あなたは、心の中ではこう思っているのではないでしょうか。
「世の中、お金が一番大切だ」
こういうことを言う人を、ときどき見かけます。
たしかにお金は、生きていくためには必要不可欠なことです。
大人になって社会に出ると、少なからず利益損得を考えて行動するようになります。
友人を作るとき。
仕事を選ぶとき。
愛を感じ、受け止めるためには、素直さが必要です。
素直になるからこそ、ありのままの感情を受け止めることができるようになります。
無理やりかっこつけたり、意地を張っていると、なかなか愛を感じることができません。
誰でも自分のことを大切にしてくれる人を、大切にしようと思います。
自分に対して愛を注いでくれる人は、自分のことを愛してくれていると感じるからです。
親や兄弟、友人などは、代表的な愛を注いでくれる存在です。
「愛を注ぐ」
「愛を持って接する」
「愛に満ちあふれる」
愛とは「人を好きになること」と思っているのではないでしょうか。
たしかにそれも大切です。
ですが、答えの1つにすぎません。
愛のあふれる人になる方法は、実は誰しもすでに知っています。
・人を助けること
・元気よく挨拶すること
悪口を言うことは、簡単なことです。
それでいて、すっきりします。
即効性があります。