すべての行動は、愛への欲求の表れです。
愛への強い欲求があるから、日常において私たちはさまざまな行動に出ます。
たとえばまさに今のあなたです。
あなたは人から愛されたい欲求があるために、今この本を読んでいるはずです。
他人から慕われたい、頼りにされたい、注目されたい、無条件に認められ、愛されたい。
そういう願いを叶えたいから、このようにサイトを開き、読むという行動に出ています。
そのほかの例としては、見栄を張っている人です。
見栄を張っている人も、愛への欲求が表れた行動です。
いつも自分をよく見せようと見栄を張ります。
「すごいね」という一言を言われたいがために、自分をいつも以上に素晴らしく見せようとします。
しかし、なぜそんなことをしようとするのかというと「認められたいから」です。
他人から注目され、自分という存在を見てもらいたいからです。
つまり愛されたいのです。
愛を求める欲求があるから、人に注目してもらおうとします。
人に注目してもらうために、見栄を張り、肩書を求めようとします。
また全身をブランドで固めている人がいます。
ブランドこそ、自分を高めるステータスと思い、少しでも高価で有名なブランドをこれ見よがしに買い求めます。
なぜブランドをもちたがるのかというと、それによって自分も一緒に素晴らしくなると感じるからです。
ブランドのネームバリューによって、自分のステータスが上がったような気になり、人に注目されるようになるからです。
つまり、自分のことを認められたい欲求があるのです。
自分が愛されたい、という欲求があるのです。
ブランド品は、愛の代替品にすぎません。
ブランドを持っている人は、愛の代替品を持つことで、愛を手に入れているような気分になり、はまっているのです。
人の話を聞かず、自分の話ばかりする人も同じです。
自分の話ばかりすることで、もっと自分のことを知ってもらいたいと思っています。
「自分に興味を持ってもらいたい、認めてもらいたい、愛されたい」
そう思っているからこそ、自分の話ばかりして、人の話は聞こうとしないのです。
出世をしようとする人も、社会的な地位を得て、たくさんの人から能力や実績を認められたい気持ちがあります。
認められることで、自分の欲求を満たして、愛の代わりにしようとします。
人間は愛によってできています。
すべての人が、愛には敏感になります。
「パワー・マネー・セックス」もすべて、愛の代替品です。
地位を求め、お金を求め、セックスを求める理由は、愛が欲しいから、そうしているのです。
愛を手に入れたいがために発生している行動なのです。
そうした行動によって、私たちの社会は回っているのです。