コミュニケーションでは勢いが大切です。
勢いとはいえ、速く話すことや、たくさん話すことではありません。
会話に、元気が込められているかどうかです。
そのためには、会話の中でカットができる勇気を持つことが大切です。
だらだらした部分や、つまらない部分を話したくても、ぐっとこらえてカットします。
コミュニケーションの濃度を濃くさせるのです。
つまらない部分をカットすることで、必然的に内容が濃くなります。
テレビ番組では「編集」という作業があります。
通常の収録で撮った映像を、後から面白くて内容が濃い部分だけを抜き取って、編集します。
テレビ番組の面白さは、この編集作業で決まります。
面白くない部分や、つまらない部分は、思い切ってカットします。
面白い部分だけを残すことで、内容が濃くなり、限られた放送枠内でも放送できるようになるのです。
カットをすることができているから、面白くなっているのです。
切り捨てる力がないと、会話は面白くなりません。
どれだけ必要のない部分を切り捨てられるかによって、コミュニケーションの密度が変わるのです。