ジャケットを長持ちさせたければ、肘をつく癖に要注意です。
ある程度スーツを着用していると、肘の部分がてかってきます。
仕事中に考え事をしているとき、肘をつくことがあるでしょう。
何度も肘をついていると、圧迫によってだんだん生地が薄くなり、てかってくるのです。
さて、圧迫によるてかりなら、まだいいのです。
アイロンの蒸気を当てたり、ブラッシングをしたり、ベンジンを使ったりなど、対処方法はいくつかあります。
元に戻す方法があるため、後から何とかなるのです。
本当に気をつけたいのは、摩擦によるてかりです。
摩擦によるてかりは、残念ですが、元に戻すのは不可能です。
肘当てタイプのジャケットなら、取り換えが可能ですが、一般的なジャケットの場合、元に戻すのは絶望的でしょう。
生地がすり切れてしまえば、もうどうしようもありません。
いくらブラッシングをしても、いくらアイロンの蒸気を使っても、失われた繊維は、もう元には戻らないのです。
肘の摩擦を防ぐためにも、普段から、できるだけ肘をつく癖をやめたほうがいいでしょう。
肘をつくと、大なり小なり、摩擦が発生します。
特に肘をつきながら、ずるずるこするような動きは、要注意。
摩擦によって肘の部分がすぐすり切れてしまい、一気にジャケットの寿命を縮めるのです。
いま一度、自分の普段を振り返り、肘をつく癖がないか確認しましょう。
肘をつきたければ、腕の第1関節と第2関節の平らな部分を机に接触させるくらいが賢明です。
またどうしても肘をつきたければ、タオルやパームレストなどを利用するのもいいでしょう。
できるだけ肘の摩擦が小さくする工夫をしたほうが、ジャケットも長持ちするのです。