「コミュニケーションはキャッチボール」という言葉があります。
あなたも何度も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ありふれた陳腐な一言ではありますが、まったくもってそのとおりなのです。
会話をうまく交わしたいと思うときには、野球の練習のときに必ず行われるキャッチボールを意識するとわかりやすくなります。
キャッチボールと同じ要領を、実際の会話にも同じように当てはめて生かせます。
要領、コツ、ポイントは、実際の会話とまったく同じだからです。
ボールのスピードが速すぎれば、相手に迷惑をかけます。
ボールが遅いと、相手まで届きません。
ボールが違う方向へ飛んでしまうと、相手は取りに行かなければなりません。
会話も同じで、話のスピードが速いと、相手に迷惑をかけます。
話が遅いと、退屈してしまいます。
話がそれてしまうと、いらいらしてしまいます。
このように会話がうまくできるようになりたければ、野球のキャッチボールを思い出せば、わかりやすくなるのです。
相手がキャッチできやすいボールを投げることが、コミュニケーション能力をアップさせます。
相手にうまく投げてもらおうと思うのではなく、うまくキャッチできるようになりましょう。
相手がうまくキャッチすることを期待するのではなく、相手に届くようなボールを投げるようにします。
プロのキャッチャーは、どんなボールでも受け止めます。
プロのピッチャーは、相手にちょうど届くようなボールを投げます。
コミュニケーションの達人になるとは、プロのピッチャーとキャッチャーになることです。
相手からのどんな話もどんと受け止め、相手に届くようなボールを投げ返すということなのです。