私は質問をするときには、みんながしているような内容ではしないように心がけています。
みんながしている質問は、面白くないからです。
コミュニケーションの際は、できるだけみんながすでにしているような話は持ち出さないことです。
たとえば、美人の人に「美人ですね」という話はしないように気をつけます。
美しい人は、今までにいろいろな人から何百回も言われた言葉ですから、飽き飽きしています。
「この人も……」
こう思われてしまい、場合によってはマイナスの印象にさえなります。
できるだけ、ほかの人が口にしているような話や質問はしないことです。
むしろほかの人がしたことのない話を持ち出すほうが、印象的であり話が面白くなります。
たとえば「耳たぶの後ろがきれいですね」という言葉はどうでしょうか。
耳たぶの後ろのことは、そう言われることではありませんね。
自分で見える場所ではありませんし、鏡を使ってもそう簡単には見えるところでもありません。
そうしたなかなか見えない場所や、話にも出てこないような話題を出せばいいのです。
そうしためったな話を出されると「おや」と思わせることができ、印象的になります。
珍しい話へと変わり、あなたの印象が強くなります。
コミュニケーションでは、ありふれた会話も大切ですが、珍しい話も大切なのです。