執筆者:水口貴博

本音を聞き出す30の上手な質問法

  • 上手に質問ができると、
    どんどん深い仲になれる。
本音を聞き出す30の上手な質問法

上手に質問ができると、どんどん深い仲になれる。

上手に質問ができる人は、人間関係で得をします。
まず、深い仲になりやすいことです。
質問が上手にできるようになると、相手はプライベートで普段話せないことも、つい話してしまいます。

初めが肝心。
簡単に答えられる質問から始める。

はじめの質問は、答えやすいことから始めるのが原則です。
答えやすい質問から始めると会話がうまく進みやすくなります。
いきなり最初から、相手のコンプレックスを尋ねるようなことがあると、それだけで会話のテンションが下がってしまいます。

柔らかい質問ほど、本音を出しやすくなる。

質問という響きこそ、インタビューのような堅い感じがしますが、実際は堅くなんてありません。
むしろ上手な質問であるほど、柔らかさがあります。
堅い質問もたしかに存在しますが、上手な質問とは堅い質問のことではありません。

一般的な質問より、個人的な質問のほうが仲良くなれる。

質問するときには、できるだけ一般的より、個人的な質問をしましょう。
一般的は、抽象的で、答えるほうも答えにくくなります。
「最近の若い女性の間では、キャミソールがはやっているんだってね。なぜはやっているんだ?」と女性に聞くのは、NGです。

「仲が悪いんですか」より「仲がいいんですか」と、前向きに尋ねる。

質問するときには、どれだけ前向きに質問できるかが大切です。
上手な質問とは、暗い質問ではなく、明るい質問ができるということです。
たとえば、2人の関係について質問をするときです。

できるだけ具体的な質問をする。

質問は、具体的がポイントです。
小さくてもかまいませんから、できるだけ具体的に質問してみましょう。
具体的な質問であること、答える側も考えやすくなるため、答えやすくなります。

質問することで、熱意を伝えることができる。

あなたの熱意を伝えるために、質問はとっておきの方法です。
どれだけ熱意があるのかを「熱意があります」と直接言うだけでは、本当かどうなのかわかりません。
しかし「もっと詳しく知りたいから教えてください」と言われると「おや、なかなかやる気があるではないか」と感じます。

想像できるように、質問する。

質問する人は、できるだけ想像しやすい質問を投げかけてあげることが必要です。
全部を言葉だけで説明しようとしても大変ですから、相手が右脳で想像しやすいように話してあげると理解しやすくなります。
言葉だけではどうしても描けない描写は、いっそのこと紙に書いてもかまいません。

理解してくれないのは、理解できない人より、説明をしている人が悪い。

私は文章を書くときにはできるだけわかりやすく書くようにしています。
それは、誰でも読めるわかりやすい文章にしたいからです。
誰でも理解できる文章であるように、噛み砕いて、難しい漢字や表現も使わないようにしています。

質問の深さが、仲の深さ。

深い仲になるにつれて特徴的なのは、質問も深いことまで聞けるようになることです。
顔見知りのときは、表面的な会話しかできなかったのに、深い仲になるにつれて会話もだんだん深い内容まで話せるようになります。
どのくらい深い質問ができるかで、どのくらい相手と仲良くなっているかがわかります。

お酒の力を借りると、打ち解けやすくなる。

日本社会では、しらふのときには本音で語りにくいという文化があります。
そのため仕事上では、お酒を飲みながら話を進める「飲みニケーション」というのがあります。
おいしいお酒を飲みながら適度によい気分であるほうが、本音で語りやすく、言いにくいことも言えるような雰囲気になるのです。

1人きりの人に話しかけることで、全体の雰囲気を壊さないようにする。

みんなで楽しむ飲み会やパーティーでは、よく話す人もいれば、おとなしい人もいます。
私の場合は、いつもおとなしい人に話しかけるようにしています。
よく話す人が盛り上がるのは、ほうっておいても盛り上がります。

どんなことでも正解だと思う「心の広さ」を、身につける。

質問する側に求められる理解は、どんなことでも正解だと思う「心の広さ」です。
相手の話を聞くときには、できるだけ心を広くして話を聞くことが重要です。
心を広くして話を聞けば、どんなことでもうなずきながら聞けるようになるため、自然と聞きたいことも浮かんできます。

「何か話して」は禁句。
プレッシャーを与えると、余計に話せなくなる。

「つまらないから、何か話してよ」
「何か面白い話をして」
こんなことを言われて、余計に話しづらくなった経験はありませんか。

答えてくれたことには、笑顔で喜ぶ。

答えてくれたことに笑顔で喜びましょう。
笑顔で喜ぶことで、相手に満足感を与えられます。
笑顔で喜んでもらうことで「答えてよかったな。もう少し話してみようかな」と思うのです。

相手の名前を聞くことで、感謝を伝えることができる。

私が留学していたころ、アメリカ人は感謝の仕方が上手だなと思うことがよくありました。
本当にささいなことでも「Thank you.(ありがとう)」は忘れませんし、相手の目を見て笑顔で言ってくれるのです。
そのたびに私も一緒に嬉しくなっていました。

プライベートな話は、2人きりのときに聞くのがマナー。

基本的にプライベートな質問は、大勢の前では聞かないことが大切です。
「そんなこと、当たり前だ」
多くの人がわかっていることですね。

論理的な流れより、気持ちの流れで会話するほうが、仲良くなりやすい。

上手な質問は、デジタルより、アナログです。
論理的に進めるより、気持ちの流れで進めたほうが、スムーズに進みます。
計算ずくめの論理的な会話より、相手の気持ちを大切にした会話をするほうが「共感」が生まれます。

質問の答えは、1つに限定しないほうがいい。
限定しないことで、答えられる幅が広がる。

「一番好きな食べ物は何?」と聞かれても、すぐは答えられません。
「一番」ということは、たった1つだけということです。
1つだけと限定されると「う~ん」と、うなります。

データより、体験談から質問するほうが、面白い。

面白い会話には、必ずと言っていいほど、本人の体験談が入っています。
説得するときも、説明するときも、質問するときも、体験談が入っているほうが、面白みがあるのです。
たしかに質問や説得のときにデータを見せることで、相手を納得させる方法もあります。

相手の隠れた努力を見つけ、それをネタに質問していくのがポイント。

聞いてほしい質問というのがあります。
自分では言わないけれど、聞いてもらいたいなと思う質問です。
たとえば、一生懸命に作ったケーキに対しては「これを作るの大変だったんじゃない?」と聞いてほしいものです。

質問するときには、メモ用紙とペンを持つ。

私には、質問するときは必ずメモを取る癖があります。
こちらが積極的に聞きたいことがあると言うのに、メモ用紙1つもたないで質問することは、相手に対しても失礼だからです。
質問したいことをまとめて、メモ用紙を持つだけです。

答えにくい質問をしない。

答えにくい質問というのがあります。
なんとなくはわかっているのだけれども、はっきりは答えにくい質問です。
たとえば「将来は何がしたいの?」という質問は、答えにくい質問の1つです。

「今」「ここ」で「私」が体験したことを、質問すればいい。

上手に質問するためのキーポイントがあります。
「今」「ここ」「私」です。
この3つに関係したことを質問することが、相手にとってわかりやすく答えやすい質問になると言うことです。

質問することで、知り合うきっかけを生み出す。

私は、楽観的に物事を考える性格のためか、昔から友人を作るのが比較的得意です。
というのも私は無意識のうちに、ある方法を使うことで、簡単に赤の他人と知り合うことができるようになっていました。
質問です。

質問が元気を生み、元気が質問を生む。

質問することの効用といえば、なんといっても元気になれるということです。
それもお互いが元気になれます。
そもそも聞き手の興味が「質問」という形に表れます。

自分から直接聞きにくい質問は、友人の力を借りればいい。

聞いてみたいことがあるとき、直接自分からは聞きにくいときがあります。
たとえば、好きな人に付き合っている人がいるのかどうか、という質問が良い例です。
好きな人に付き合っている人がいるのかどうかは、自分からはなかなか聞き出せないことです。

鋭い質問は、雑談の中で自然と発生する。

簡単に質問できれば、その質問をきっかけに次の会話へと持っていきましょう。
会話は、いわば連想ゲームです。
1つの話題をきっかけに、次から次へとつなげていくのが、雑談の楽しいところです。

「忙しい」「疲れた」「大変」は、禁句。

あなたの会話の中に「忙しい」「疲れた」「大変」という単語を使っていませんか。
明るい会話をしようとするときに、この3つは、禁句です。
「忙しい」と言われると話しかけられなくなりますし「疲れた」と言われるとこちらが疲れます。

コミュニケーションは、宝探し。

質問とは、新しい発見から生まれてきます。
話をしていて、ふと気づいたことや気になったことが、質問という形です。
質問が新しい発見から生まれるということは、冒険の中で宝物を見つけたような感じです。

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