トラブルが起こったとき、相手が問題点をすべて把握しているとは限りません。
「まだ相手が把握していない問題点がある」というケースがあります。
たとえば、トラブルが起こったとき、問題点がA・B・Cの3つにあるとします。
ところが、相手はAとBの問題点は把握している一方、Cの問題点は未把握という状態です。
このとき、どう対応するかです。
まず避けたいのは「聞かれたら答える。聞かれなければ答えない」という姿勢です。
「相手を怒らせたくない」「少しでも自分の罪を軽くしたい」といった心理が働いて隠したくなるかもしれませんが、NGです。
これこそ受け身の姿勢というもの。
黙ったまま言わないでいると、相手から不誠実な姿として映ります。
意図的に隠蔽したと思われても仕方ありません。
Cの問題点は悪いことに変わりないので、じわじわ大きくなって爆発するのです。
トラブル解決では、誠実な対応が欠かせません。
トラブルが起こったとき、問題点は包み隠さずすべて伝えるのが得策です。
いずればれることは、早めに伝えておくに越したことはありません。
まだ相手が把握していない問題点があるなら、勇気を出して正直に伝えましょう。
「問題点は、すべてテーブルの上に出す」ということです。
聞かれていなくても、こちらから伝えるのが誠実です。
相手は驚いたり腹を立てたりするかもしれませんが、とても大切なことであり、必要なことです。
正直に伝えたほうが、結果としてトラブルの解決も早くなるのです。