トラブルを解決する際は「再発防止策」が大切です。
単にトラブルを解決できれば良いわけではありません。
同じことが起こらないよう、再発防止策の策定が欠かせません。
このとき「再発防止策を検討する」と言う人がいます。
きちんと再発防止策に取り組む姿勢があるように思えますが、ここにNGが含まれます。
どこがいけないのかというと「検討」です。
検討は「しない」と同じ意味です。
「再発防止策を検討する」と言う人は、たいてい口だけで終わります。
「とりあえず考えはしますが、確実に行う保障はありません」と言っているのと同じです。
検討すると言う人は、ポーズだけで終わります。
言うだけ言って、実際はやりません。
机上の空論で終わったり、計画倒れになったりするのがオチです。
再発防止策を立てたことに満足して終わりです。
そこから先がありません。
しばらくしてから「そういえば再発防止策なんて話もあったね」と終わります。
どれだけ素晴らしい再発防止策も、検討で終わっては意味がありません。
大切なのは「検討」ではなく「実施」です。
「再発防止策を実施する」と言いましょう。
再発防止策を実施すると言うのは、宣言です。
相手の面前ではっきり宣言することで、目標達成へのモチベーションも高まり、具体的に行動できます。
自分に対する決意表明にもなり「やらなければ!」という気持ちになるのです。
再発防止策を実施しますと言うことで、相手も納得してうなずいてくれます。
再発防止策は、きちんと実施するから意味があります。
再発防止策は、検討するものではなく、実施するものなのです。