人間の短期記憶は、あっという間に消えます。
人間は忘れる生き物です。
たった1時間前に話し合ったことでも、あっさり忘れてしまうことは珍しくありません。
時間が経てば、誰でも記憶が薄れていき、最後は忘却のかなたです。
トラブルについて話し合うときは「メモ」が必須です。
日時、金額、話し合った内容などなど。
話し合うときは、ちょっとしたことでもメモを取るようにしましょう。
メモは、取ったほうがいいものではなく、取るべきものです。
「これくらい覚えているだろう」「いちいちメモを取らなくても大丈夫」という人でも、ど忘れをすることがあります。
トラブルのときは余裕がなかったり大きなストレスがあったりするせいで、きちんと頭が働かず、記憶力も低下しがちです。
そんなあたふたしているときでも、メモがあれば安心です。
メモを取っていれば、後から何度でも確認できます。
メモは人の記憶とは違い、時間の経過で消えたり薄れたりする心配はありません。
話し合いでメモを取ったら、必ず復唱をしましょう。
話し合った内容を再確認できるだけでなく、言い間違い・聞き間違いを防ぐ効果もあります。
普段メモを取らない人であっても、トラブルのときは、メモを取るようにしましょう。
普段メモを取らないから、失念や勘違いが起こってトラブルにつながったともいえます。
きちんとメモを取ることで、スムーズにトラブルが解決できます。
「メモを取るなんて面倒くさい」という人がいます。
メモを取る手間は少々ありますが、小さなことです。
メリットがデメリットをはるかに上回るので、メモを取っておくほうが確実にプラスです。
記憶力に自信のある人でも、油断は禁物です。
どれだけ記憶力のいい人でも、日が経つと忘れます。
覚えているつもりでも、いつのまにか記憶違いが起こることもあります。
メモを見返せば、ど忘れをしたり記憶違いを起こしたりすることはありません。
自分の記憶力を過信せず、謙虚になることが大切なのです。