トラブルが起こったとき、上司や責任者への報告が欠かせません。
トラブルは誰にとっても厄介なものです。
大きなストレスがあり、上司への報告には抵抗を感じます。
叱られるとわかっているトラブルであれば、なおさら報告しにくいでしょう。
トラブルが起こったら、つい隠したくなるかもしれませんが、もちろんそれはNGです。
大きな抵抗があるとしても、きちんと報告することが大切です。
悪いトラブルであればあるほど、早い報告が求められます。
ただし、単に報告するだけでは不十分です。
ここが重要なところです。
「トラブルが起こりました。どうすればいいでしょうか」という言い方をする人がいます。
シンプルな報告で十分に思うかもしれませんが、実は良くありません。
大切なのは「自分なりに解決策を考えたうえで報告をする」ということです。
少しでもいいので頭を働かせ、自分なりにベストと思われる解決策を提示したうえで報告しましょう。
(改善前)「発注に漏れがあることがわかりました。在庫がわずかしかありません。どうすればよろしいでしょうか」
(改善後)「発注に漏れがあることがわかりました。他店から送ってもらうよう手配してもよろしいでしょうか」
(改善前)「提出資料に誤りがあることが判明しました。どうすればよろしいでしょうか」
(改善後)「提出資料に誤りがあることが判明しました。今すぐ修正分を印刷して、再提出を行ってもよろしいでしょうか」
(改善前)「作業ミスがあり一部データが消失しました。どうすればいいでしょうか」
(改善後)「作業ミスがあり一部データが消失しました。バックアップから復旧をしてもよろしいでしょうか」
普通に報告するだけでは「こんなトラブルが起きました。上司であるあなたが解決策を考えてください」となります。
それは上司にとって大きな負担となります。
一方、自分なりに解決策を提示したうえで報告すれば、上司は承認をするだけで良くなるので、やりとりがスムーズになります。
上司は豊富な経験者です。
上司がより適切な解決策を提示してくれる可能性もあります。
自分なりに解決策を提示して、上司に判断を仰ぐ形にすれば、話もトラブル対応もスムーズに進みます。