キャンプに行くと、火を起こすのに苦労します。
枯れ葉や木の片を集めて、手で木の棒をくるくる勢いよく回し、摩擦熱を利用して火をつけます。
簡単そうにできそうですが、実際にやってみると、これがなかなか難しいのです。
火を起こすだけなのに、なかなかうまくいきません。
時間も労力もかかって四苦八苦です。
どんどん体力が奪われ、むなしい時間が過ぎていき、なかなか労が報われません。
「火を起こすってこんなに大変なの?!」と本当に驚かされます。
料理をしようにも、火を起こせないと進められません。
どんどんおなかが空いてきて、手に力が入らなくなる。
なかなか火を起こせない自分が情けなくなり、涙目になります。
ライターを使いたい衝動に駆られるのです。
一度でも火を起こす経験をすると、火に対する見方が変わります。
料理や暖房で使うとき「こんなにあっさり火を起こせるなんて素晴らしい!」と思えるのです。
ライターやコンロが魔法の道具のように見えるでしょう。
赤い炎がより美しく感じられるようになるはずです。
そして火に対して「ありがたい」という感謝の気持ちが強くなります。
人類の歴史で火を使い始めたのは、200万年前の原人からと言われていますが、原人をばかにできなくなります。
私たちは、火を使うありがたみを忘れがちです。
便利な機械が登場して、簡単に火を起こせるようになりました。
一方で火のありがたさを感じる機会が減っています。
機会があれば、ぜひ火を起こす経験をおすすめします。
キャンプでも野外バーベキューでもかまいません。
子どもはもちろん、大人であっても、ぜひチャレンジしてみたい。
自分の手で火を起こすことが大切です。
火を起こす苦労をたっぷり味わってください。
必ず良い思い出になります。
苦労した分だけ、火を起こせたときの感動は格別です。
特別な達成感があって、赤い火が妙に美しく感じられるでしょう。
火を起こす経験も、良い勉強なのです。