レストランで食事を終えたとき、お店の人に挨拶をします。
このとき、定番のセリフがあります。
「ごちそうさまでした。おいしかったです。また来ますね」
次を期待させる言葉ですね。
気持ちのいい一言があると、お店の人は喜んでくれるでしょう。
「またのお越しをお待ちしております」と笑顔で見送ってくれるでしょう。
礼儀正しいあなたなら、きっと何度も口にしたことがあるのではないでしょうか。
ところが、ここでよくあるパターンがあります。
言うだけで実行しないまま終わるケースです。
「また来ますね」と言ったままで終わっている人が少なくありません。
悪いことをしているわけではありませんが、ちょっと引っかかるものがあります。
「あれは社交辞令です」
「ただの挨拶ですよ」
「機会があれば行くという意味です」
もちろん悪気があっていったわけではないのでしょう。
たしかに社交辞令のつもりで言ったのかもしれません。
おいしくてまた来たいと思えば、お店の去り際に「また来ます」というのはよくあることです。
しかし、お店の人は期待しています。
うすうす社交辞令と気づきながらも「本当に来てくれるといいな」と思っているでしょう。
「また来ます」という言葉を信じて「いまか、いまか」と期待しながら待っているに違いありません。
この瞬間も「今日こそ来てくれるかな」と思っているかもしれません。
だから今度はあなたの番です。
社交辞令で終わらせないことです。
「また来ますね」と言ったお店に、また行きましょう。
「今日はどこで外食をしようかな」と迷ったとき「また来ますね」と言ったお店を思い出して、その中から選びます。
お店の人は再訪問を喜んでくれるでしょう。
「また来てくださったのですね。ありがとうございます」
笑顔で喜んでくれるはずです。
これが言行一致です。
きちんと言ったとおりに行動することで、お店の人から「この人は信用できるお客さまだ」と思ってくれます。
信用されるようになり「よいお客さん」に昇格するはずです。
たとえ前回会った人がいなくてもいいのです。
出勤日や勤務時間がずれて会えないのはよくあることです。
少なくとも「また来ます」という言葉をきちんと実行できました。
言行一致を達成できた自分を褒めることです。
「言葉のとおりに実行できた」という事実は残るのですから、堂々と自分に自信を持てます。