長文メールを送っていないでしょうか。
「長い文章のほうが詳しい伝えることができる」
「たくさん書いたほうがやる気や熱意が伝わるだろう」
そう考えていると、いつの間にか長々したメールになりがちです。
別に悪気はなく「きちんと伝えたい」という気持ちがあってのことです。
特に真面目な人や完璧主義者は、自分の責任を果たそうとする気持ちから長文メールになる傾向が見受けられます。
しかし、ビジネスシーンにおいて長文メールは嫌われます。
メールを開封した瞬間、大量の文字が目に飛び込んでくると頭がくらくらします。
文章が長ければ長いほど、読むのに気合と集中力が必要になります。
長文ということは読むのが大変ということであり、読むのが大変ということは疲れるということです。
読む前から読む気がなくなってしまいます。
読み切るのに時間もかかって時間泥棒になります。
長文メールに限って、要点がまとめられていません。
要点がまとめられていないから、長々したメールになります。
文章が長い上、読んでも内容がわかりにくく、いらいらしてきます。
先方から「詳しく記載してほしい」という指示があるときは別ですが、普段から長文メールを送るのはイエローカードです。
毎回長文メールを送っていると「この人のメールはいつも長いんだよな」と思われます。
心理的な抵抗が働いて、読むのが後回しにされ、自然とメールのやりとりが遅くなります。
長文メールを送っていると「この人と一緒に仕事をしたくない」と思われるでしょう。
「仕事のできない人」というレッテルを貼られる可能性もあります。
悪いことはあっても、いいことはありません。
ビジネスにおいて、長文メールほど嫌われるメールはないのです。
「自分はどんなメールを送っているだろうか」
なかなか客観的な確認が難しいときもあるでしょう。
そんなときは、メールボックス「送信済み」のカテゴリをのぞいてみてください。
自分が送信した履歴とメール内容が残っているはずです。
自分では「大丈夫」と思っていても、実際は無意識のうちに長文メールを送っていることが少なくありません。
送信済みのカテゴリをのぞけば、自分が送っているメールを客観的かつ具体的に確認できます。
ビジネスで適切なメールとは何か。
心がけたいのは「3行メール」です。
ここで言う「3行」とは、冒頭の挨拶やメール末尾の署名は含めず、メール本文のみを指すものとします。
3行は、さっと読める量です。
一瞬で読めるので、相手の時間を奪うことはありません。
3行にまとめようとすると、内容を簡潔にまとめる必要が出てくるので、意味も伝わりやすくなります。
「短い内容だと相手に失礼ではないか」と思う人もいるでしょう。
物足りないように感じるかもしれませんが、ここはあくまでビジネスです。
ビジネスは、プライベートとは違って「簡潔であること」が最優先です。
通常のメールでは、謝罪する場合を除き、短いものほど好印象です。
毎回3行メールを送っていると「この人のメールはいつも短いよね」と覚えてもらえます。
自然と優先して読まれるようになり、結果として仕事がスムーズに運ぶようになります。
3行メールを心がけていれば、あなたは「仕事のできる人」として認定されます。