あなたが苦手なことは何ですか。
誰にでも苦手なことが、1つや2つあるでしょう。
「私はこれが苦手だ」
そう思っていることがあれば、ぜひ一度自分に問いかけてほしいことがあります。
「実は苦手と思い込んでいるだけではないか」という問いかけです。
それは、本当に苦手なのでしょうか。
きちんと苦手と確認できていることならいいのです。
過去に経験があり、その結果「苦手」と確認できたことなら間違いないでしょう。
自分の五感を通して得た情報には間違いがありません。
実際に試したことがあるなら、誤解や勘違いでもなく、確信が得られます。
しかし、1回も経験したことがないのに苦手と思っているなら、話は別です。
人間は、思い込みをする生き物です。
厄介なことに、思い込みのほとんどは「無自覚」という特徴があります。
一度思い込みが生まれると、無自覚であるゆえに、自分で気づくのが難しくなります。
食わず嫌いと同じ現象です。
においや見た目が悪いと、印象だけで「苦手」と判断していることがあります。
先入観であり、固定観念です。
食わず嫌いと同じ現象が、仕事や勉強などでも起こっていることがあります。
実際に経験することなく、印象や直感だけ苦手と決めつけていないでしょうか。
印象は、あくまで印象です。
実際に経験してみると、想像とは違った印象を受けるかもしれません。
直感も頼りになる感覚ですが、必ず正しいとは限りません。
直感が外れるのはよくあること。
たとえ直感が強く働いたとしても、間違いや勘違いということがあります。
どんなに直感の鋭い人でも、外れることがあります。
どれだけ勘や直感に現実味が帯びていようと、あくまで感覚の一種にすぎないのです。
大切なことは「実際に経験してみる」ということです。
印象やイメージだけで結論を出すのではありません。
実際に経験してみて「本当の様子」「本当の手応え」を確かめましょう。
苦手な人、苦手な食べ物、苦手な勉強、苦手な仕事、苦手な洋服、苦手なスポーツ。
実際に経験してこそ、本当に苦手なのかがわかります。
つまらない思い込みをすると、人生のチャンスや可能性を逃すことにもつながります。
無自覚を自覚しましょう。
いま一度、自分の苦手を疑ってみてください。
1回も経験がなくて苦手と思っていることなら、なおさら一度は経験してみるのが得策です。
悪印象であっても、実際に経験してみると、意外と好印象を受けるかもしれません。
苦手どころか、意外と自分に合っていることもありえるのです。