一流なのか二流なのか。
その違いが現れるのは「年上・年下から学ぶ姿勢」にあります。
二流の人は、年上からしか学べないのが特徴です。
新しい上司が年下なら「勘弁してくれよ」と嫌がります。
大切な話であっても、相手が年下とわかれば、適当に聞き流します。
役立ちそうな本があっても、著者が自分より年下なら、買うのをやめます。
趣味で教室に通おうとしても、教室の先生が年下とわかれば、通うのをやめます。
「年下から学ぶなんてプライドが許さない」と思っています。
そういう人は、残念ですが、二流なのです。
たしかに年上のほうが、長く生きていて、キャリアも実績も豊富でしょう。
博識で、貫禄があり、頼りがいがあるでしょう。
しかし、年上からしか学べないというのは、注意が必要です。
年下を排除すると、年上しか学べなくなるため、学べる対象が大きく狭まります。
学べる対象が大幅に減少します。
また、年上からしか学べないということは、年を重ねるにつれて、年上が減ることになるため、学べる範囲も狭くなります。
いくら勉強熱心な人でも、著しい偏りが生まれてしまいます。
年下だからといって学ぶことがないと思っているなら誤解です。
年下であっても、自分が経験していないことを経験していることがあるでしょう。
年下が自分より優れていることは、よくあること。
それを認めようとしないのは、成長の重大な機会損失になります。
そのため、成長も二流で止まってしまうのです。
一流の人は、年下からも学びます。
年齢は、単なる数字にすぎません。
自分より生きている時間は短いかもしれませんが、自分にない知識や経験を有している可能性は十分あります。
若いからこそ、若い感性もあるでしょう。
いつまでも若々しく生きたいなら、年を重ねるにつれて、若い人との接触が大切です。
一流は、年上からはもちろん、年下からも学べます。
年下からどんどん吸収していくので、時代の変化についていくことができます。
年齢を重ねても、若い感性を保つことができます。
出会う人すべてから学ぼうとするので、どんどん成長していける。
だからますます一流になっていくのです。
一流を目指すなら、年下だけでなく、年上からも学ぶようにしましょう。
若い人の話に耳を傾けましょう。
「年下の先生」「年下の師匠」を持ちましょう。
余計な見栄やプライドはさっさと捨ててしまいましょう。
どれだけ成長できるかは、若い人から学べるかどうかで決まります。
年下に対しても「教えてください」と頭を下げることができる人は、その時点で、すでに一流なのです。