「三日坊主」という言葉があります。
三日坊主とは、飽きやすくて長続きしない人をあざけっていう言葉です。
始めてから三日で飽きてしまう様子から「三日坊主」という言葉が生まれました。
三日坊主にどんな印象がありますか。
「三日坊主」という言葉といえば、ネガティブな印象を持たれがちです。
途中でやめてしまうと、大きなことを成し遂げられません。
「根気がない」「決意が弱い」「諦め癖がある」といった印象もあるでしょう。
世間では「三日坊主はよくない」という声が多数ですが、実際は必要です。
自分の適性を見極めるには、実際にやってみなければわかりません。
想像して「こうだろうな」と思うことでも、実際に取り組んでみると、意外な発見があるもの。
実際にやってみることで「自分に合う・合わない」という感覚がわかります。
合わないことをだらだら続けていても、時間の無駄になるだけ。
「これは自分に合わない」「続けても仕方ない」と思えば、すぐやめたほうがいい。
自分の適正や才能を見つけるためには、三日坊主が役立ちます。
三日坊主を繰り返すことで、効率よく消去法を進めることができ、自分の適性を見極めることができるのです。
では、三日坊主で十分かというと、それもまた違います。
中には三日続けなくても、取り組み始めてすぐ「自分に合わない」「明らかに無理」と確信することもあるはずです。
食べ物の好みは、食べた瞬間にわかることと同じです。
物事の手応えも、取り組み始めた瞬間にわかることが少なくありません。
合っていないとわかっていながら三日も続けるのは、時間と労力の無駄になります。
「三日続けないといけない」という考え方にとらわれると、時間の無駄が生まれやすくなるのです。
常識を覆してください。
三日坊主でなくていい。
一日坊主でいいのです。
たった一日とはいえ、朝から晩まで取り組めば、十分な手応えを実感できるでしょう。
三日坊主も悪くありませんが、実際は一日坊主で十分です。
「三日坊主でいい」という考え方から「一日坊主でいい」という考え方に変えてください。
一日坊主で大いに結構。
「一日だけやってみる」という軽い気持ちで始めてみましょう。
三日なら大変に思えても、一日だけなら簡単に思えるでしょう。
「ちょっとやってみよう。ダメならすぐやめればいいよね」
この考え方でいいのです。
1年は365日あります。
一日坊主を1年間続けると、365種類の経験をすることができます。
これだけさまざまな種類の経験ができれば、嫌でも適性が見つかります。
自分に合わなかった経験をしたとしても、話のネタとして活用できます。
一日坊主を受け入れると、自分の適性を見極めるスピードが加速します。
爆発的に経験量が増えるため、人生をもっと楽しめます。