もらった名刺を大事に取っていませんか。
今までもらった名刺を、すべて大事に保管していませんか。
もちろん名刺を保管・整理することは悪いことではありません。
むしろ立派なことと言えるでしょう。
名前と連絡先が書かれた名刺は、重要な個人情報。
名刺があれば、相手の連絡先がわかるので、いつでも連絡できます。
その人と会ったことがあるという証明にもなるでしょう。
名刺が増えるにつれて、自分の人脈が広がったような気持ちになって、嬉しく感じる。
特に偉い人の名刺をもらうと、重要人物との人脈ができたかのように感じて、誇らしく思うでしょう。
名刺を見返しては、にやにやする人もいるかもしれません。
しかし、名刺を「集めること」が目的になっているなら注意が必要です。
心当たりがあれば要注意です。
その状態は、もはや「名刺コレクター」です。
名刺コレクターとは、名刺集めを趣味としている人のことです。
たくさん名刺をもらうことで、人脈が広がり、自分の価値が高まったかのように錯覚します。
名刺コレクターは、名刺を集めることが目的になっているので肝心の人脈を築くことがおろそかになります。
名刺をもらっただけで、その人と深い関係になったと思うなら、誤解です。
名刺は、あくまで名前や連絡先が書かれた紙にすぎず、人脈の証明になるものではありません。
連絡先を知ることはできても、その人と親しい関係という証明にはなりません。
自分の価値が高まったかのように思えますが、錯覚であることに早く気づいたほうがいいでしょう。
名刺をたくさんもらうわりに、感謝の連絡を取ることがなければ、再会することもありません。
名刺を集めることばかりに注意が向いていて、肝心の人脈形成と、それに伴うビジネスの拡大がおろそかになります。
そして、ほとんどの人と疎遠で終わることになる。
名刺コレクターになっているかぎり、素晴らしい人脈を築けないのです。
名刺をもらってから1年以上連絡を取っていないなら、その名刺を処分しましょう。
1年間使わなかった名刺は「その人とのご縁はなかった」「ビジネス上の必要性は乏しい」と判断できます。
連絡を取る可能性があるなら、電子データにすればいいことです。
電子データであれば、物理的に持つ必要はなくなるので、安心して処分できるでしょう。
思い切って名刺を捨ててしまうことです。
少し心苦しいかもしれませんが、必要もないのに持ち続けていても仕方ありません。
不思議なことに名刺を捨てると、新しい出会いに恵まれます。
名刺を捨てることで、縁結びの神様が、あなたに新しい出会いの機会を与えてくれるのです。