あなたを批判する人がいて悩んでいませんか。
悪いところを見つけ出しては、お願いしてもいないのに、あれこれ批判してきます。
批判されたとき、あなたはどんな返事をしていますか。
「それは違います!」
「誤解しています!」
「そんなことはありません!」
「あなたは間違っています!」
批判にむっとして、反論していないでしょうか。
自分を理解してもらえなければ、がっかりします。
何とかわかってもらいたいので、相手の意見をはねのけ、あれこれ言いたくなります。
自分のプライドを守るために、自分の正当性を主張することもあるでしょう。
批判に反論している人が多いのではないでしょうか。
ところが、反論で解決することはありません。
批判を否定したところで、事態が収まることはありません。
批判する人は、相手を傷つけるのが目的です。
「違います」「誤解です」と否定すると、相手の挑発に乗ることになります。
批判する人は面白がって、ますます批判してきます。
むしろ火に油を注ぐことになるだけです。
悲しいかな。
批判に反論すると、ますます批判がエスカレートしていくのが定番です。
お互いが批判し合って傷つけ合うという、不毛な時間ばかりがすぎていくのです。
どうすれば批判する人を黙らせることができるのか。
難しそうですが、実は簡単です。
にこにこしながら肯定すればいいのです。
素直に相手の批判を受け入れてしまいましょう。
本当は腹が立っていても表に出さず、にこにこしながら受け入れてみてください。
「はい、そのとおりです」
「そうなんですよ」
「おっしゃるとおりです」
批判する人が最も恐れているのは、相手に肯定されてしまうことです。
てっきり否定してくると思った相手は、拍子抜けするでしょう。
相手は、自分の意見が認められることになります。
肯定されると、もうそれ以上、文句を言えなくなります。
「おかしい?! こんなはずではなかった」と困ってしまうのです。
見栄もプライドも捨ててしまいましょう。
余計な反論は御法度です。
反論をしたくても、心の中で我慢しておきます。
「あなたは本当に意気地無しだね」
「はい、そのとおりです」
「仕事のできない人だね」
「そうなんですよ」
「ダサいね。かっこ悪いね。情けないね」
「おっしゃるとおりです」
たったこれだけ、ぴりぴりした空気が和らぎ、その場が丸く収まります。
もちろん喧嘩に発展することもありません。
相手が誤解していることもあるでしょう。
明らかに誤解があるなら、きちんと説明したくなるでしょう。
どうしても誤解を解きたいなら「一度だけ」というルールを徹底しましょう。
誤解を解こうとして、くどくど話さないことです。
くどくど話すとかっこ悪くなります。
誤解を解いて、それでも批判してくるなら、それ以上相手にしないことです。