私たちが仕事を改善する際、最初に思い浮かべるのは何か。
それは「効率化」です。
「もっと楽になる方法はないだろうか」
「もっと早くできる方法はないだろうか」
「もっと簡単になる方法はないだろうか」
仕事の問題点を見つけ、少しでも仕事がスムーズに進むよう工夫するでしょう。
もちろん仕事の効率が良くなる方法を考えることは大切です。
効率がよくなればなるほど、業務が簡単になるので、ストレスも小さくなります。
ストレス改善だけでなく、時間短縮にもつながるので、簡単になる方法を考えることは大切です。
しかし、ここで気づいてほしい現実があります。
いくら効率がよくなろうと「面倒くさい」という気持ちはゼロにできません。
いくら仕事が効率よくなろうと、それが嫌だったり苦痛だったりするかぎり、ストレスがある。
ましてや効率よくした結果、つまらなくなっては意味がありません。
効率よくすると、仕事が平凡で単純になることが少なくありません。
仕事は効率よくなった分だけ「つまらない」という苦痛に耐えることが増えることになる。
完全な自動化にならないかぎり、大なり小なり、ストレスとの戦いは続くのです。
そこで、別の観点から仕事の改善を考えてください。
それが「もっと楽しくなる方法」です。
仕事が楽しくなれば、わくわくしながら取り組めます。
苦痛が快感に変わります。
いらいらがなくなり、わくわくが増えます。
ストレスがたまるどころか、ストレスを発散できます。
仏頂面が減り、笑顔が増えるでしょう。
仕事感覚から遊び感覚に変わります。
遊び感覚になれば、その仕事の成功が約束されたようなもの。
仕事が楽しくなれば、毎日「早く仕事がしたい」とわくわくします。
仕事が楽しくなれば、少しくらい仕事が多かろうと難しかろうと、気にならなくなります。
これこそが本当の改善です。
「楽しいこと=幸せなこと」です。
楽しくなる方法を考えることが、簡単になる方法にもつながるのです。
私たちは仕事の効率化を考えてばかりいます。
本屋に行けば「効率化」に関する本ばかりが並んでいます。
その一方で、仕事を楽しくする方法を考えることが盲点になっています。
「もっと簡単になる方法はないだろうか」と思ったら「もっと楽しくなる方法はないだろうか」という発想に切り替えてください。
あなたが見落としているであろう、盲点です。
そしてこれこそが、仕事の本当の改善点です。
視点が変わることで、仕事の突破口が見いだせます。
簡単になる方法を考えるのは大切ですが、楽しくなる方法を考えるのはもっと大切なのです。