「恥をかきたくない」という人がいます。
誰でも恥をかくのは嫌です。
不快なことであり、不名誉なことであり、自分の評価や印象に傷がつきます。
面目を失うことで顔が赤くなり、冷や汗をかくでしょう。
ところが「恥をかきたくない」という人には、逆の運命が待っています。
恥を恐れるあまり、逃げ腰の姿勢になり、生き方が消極的になります。
何かに挑戦したくても、恥を恐れているため、なかなか勇気が出ません。
いつも何かにびくびくしていて、小さなことにも緊張します。
普段から恥を嫌がっているため、恥に対する免疫がありません。
少しでも恥をかこうものなら、顔を真っ赤にしながら冷や汗をかきます。
勇気も行動力も乏しいため、なかなか人生が前に進みません。
生き方も話し方も振る舞い方も弱々しくなる。
「恥をかきたくない」と思えば思うほど、恥ずかしい姿になってしまうため、かえって恥をかく人生になるのです。
では、恥をかかない人はどんな人なのか。
それは「恥をかいてもいい」という人です。
「恥をかいてもいい」という人は、そもそも最初から恥を受け入れる姿勢があります。
恥を恐れていません。
開き直っています。
覚悟が決まっているため、心の準備ができていて、堂々としています。
「恥をかくことがかっこいい」という価値観さえあります。
恥をかいてもいいと思っているので、恥を恐れることなく積極的に行動します。
勇気も行動力もあって、積極的な姿勢になるので、どんどん仕事を進めていけます。
たとえ不名誉なことがあっても「全力を尽くした!」という自信があるので、堂々とすることができます。
恥をかいても吹き飛ばしてしまう。
一般的に恥と思われることでも、本人が恥と思わなければ、恥になりません。
恥に屈しない勇敢な姿勢があるため、周りの人からは「すごい」という評価になります。
結果として、恥をかくことが少なくなるのです。
「恥をかきたくない」という人は、恥をかきます。
「恥をかいてもいい」という人は、恥をかかないのです。