癖について知っておきたい基本があります。
「癖をつける」
「癖をやめる」
それぞれ別々の取り組みに思っていないでしょうか。
たしかに表向きは別々の取り組みに思えます。
癖をつけるのは、意識的に言動を繰り返すことで、習慣化させること。
癖をやめるのは、癖を繰り返さないよう行動にブレーキをかけ、停止させること。
客観的に表現だけ見れば、正反対の取り組みに思えるでしょう。
意味や言葉だけで判断するなら、別々に思えるのも無理はありません。
ここが要チェックポイントです。
それぞれ別々の取り組みに思えますが、どちらも本質は同じです。
癖をやめる様子をイメージしてください。
意識的に自分の行動をコントロールすることで、無意識の癖を抑え込みます。
癖が出そうになっても、意識をすることでぐっと我慢します。
強い衝動が湧いても、理性と自制心で抑え込みます。
癖の我慢を繰り返すことで、新しい行動パターンが定着していき、悪い癖をやめていくことができます。
この場面です。
つまり「癖をやめる」という癖をつけているのです。
癖をやめているのではありません。
「癖をやめる」という癖をつけているのです。
結局のところ、癖をやめることは、癖をつけることと同じです。
癖を直すなら、この点について理解しておくことが大切です。
シンプルに考えてください。
あなたがすることは、ただ1つ。
「癖をやめる」という癖をつけるだけです。
難しく思えますが、難しそうに見えるだけです。
基本はシンプルです。
難しいことはありません。
癖をつけることに集中しましょう。
癖をつけることができるなら、癖をやめることもできるはずです。