「癖はすべて直したほうがいい」
そう思っているなら、誤解です。
もちろん直したほうがいい癖もありますが、その限りではありません。
すべての癖が悪いわけではありません。
直す必要のある癖もあれば、直す必要のない癖もあります。
むしろ積極的につけたほうがいい癖もあります。
癖は、大きく分けて2種類あります。
「良い癖」と「悪い癖」です。
「癖はすべて直すべきだ」と考えるのではなく、ポジティブ・ネガティブに分けて考えたほうがいいでしょう。
良い癖とは、自分の評価や印象を上げたり、生活をスムーズにしたりする癖のことです。
こうした癖には、ポジティブな影響があります。
不衛生でも人に迷惑をかけることでもありません。
生活や人生にポジティブなメリットをもたらす癖は、直す必要がありません。
むしろ積極的に身につけたほうがいいでしょう。
良い癖は、素晴らしい生活習慣です。
あなたを幸せに導きます。
悪い癖とは、悪影響をもたらすものをいいます。
どれも小さなことに思えますが要注意です。
本人は気にしていないかもしれませんが、どの癖も、少なからず悪影響があります。
自分の印象を下げたり、人に迷惑をかけたりするといった悪影響があります。
爪を噛む癖は、見栄えが悪く、衛生面にも問題があります。
指先の菌が口に付着して、体内に入ると、健康を害することがあります。
見る人に幼い印象を与えるでしょう。
指を鳴らす癖は、自分にとって気持ちいいかもしれませんが、やはり直したほうがいい癖の1つです。
ぽきっという音は、関節間に存在する軟骨内にある空気の破裂音であり、やりすぎると関節を痛めてしまいます。
指をぽきぽき鳴らす音によっては、周りを驚かせることがあります。
「ペン回しくらいいいではないか」と思うかもしれませんが、油断は禁物です。
ペンをくるくる回す様子は、自分にとっては快感であっても、見ている人にとっては落ち着きのない様子に映るでしょう。
目障りな様子に映って、不快に感じることがあります。
癖の大半は無意識にうちに行われるからこそ厄介です。
「少しくらい大丈夫」と安易に考えるのはよくありません。
自分にとって快感な癖であっても、周りに不快感を与えるならNGです。
少しでも悪影響があるなら、きちんと直すようにしましょう。
あなたの癖は、どちらに該当するでしょうか。
良い癖なら、直す必要もやめる必要もないため、そのままでも大丈夫です。
悪い癖なら、悪影響があるため、直すかやめるかして、改善しましょう。
すべての癖が悪いわけではなく、影響の善しあしによって区別してください。