癖を直すときに注意したいこと。
それは「甘え」です。
自分を甘やかしていませんか。
たしかに優しくなったほうが、気楽になれます。
プレッシャーが減って、ストレスも軽くなるでしょう。
誰でも自分が一番大事。
うっかり癖が出てしまっても、焦りにくくなるでしょう。
自分のミスや失敗を許せば、落ち込みにくくなって、明るい気持ちでいられます。
しかし、自分に優しいのはいいですが、優しすぎるのはよくありません。
自分を甘やかしていると、自分のわがままを許すことになります。
「小さな音なら舌打ちをしてもいいよね」
「たまには貧乏ゆすりをしてもいいよね」
「誰も見ていないから、爪を噛んでもいいだろう」
自分を甘やかしていると、癖の衝動が湧いたとき、流されてしまいます。
たまには癖の改善をサボってもいいことになって、いつもの癖を繰り返してしまいます。
癖を直す気持ちが半減して、うっかり癖が出ても「まあいいか」と考えてしまう。
これでは直る癖も直りません。
自分のわがままを許すにも限度があります。
自分を甘やかしていると、なかなか癖をやめることができないのです。
癖を直すときは、自分を甘やかすのはやめましょう。
きちんと癖を直すなら、自分に厳しくなることが大切です。
癖をやめるためには、固い意志が必要です。
固い意志を貫くには、自分に厳しくなったほうが達成しやすい。
癖を直すためには、少なからず衝動に耐えることが必要です。
衝動に耐えるとき、自分を甘やかしていると、直る癖も直りません。
うっかり癖の衝動が湧いたときも「しっかりしろ!」と自分に言い聞かせます。
気持ちを引き締め、厳しい態度になりましょう。
他人から強要されるとストレスも大きいですが、自分で自分に課題を与えるなら、受け入れやすいはずです。
うっかり癖が出てしまったときは「よくないことだ。もっときちんとしよう」と自分にむちを入れます。
自分に厳しくするのは大変なことでありストレスも増えますが、ずっと自分に厳しくするわけではありません。
少なくとも、癖を直すまでは、特別自分に厳しくしておくのが得策です。
大切な場面では、自分にむちを打つことも必要です。
自分に厳しくなるのは、一種の愛情表現です。
自分が嫌いだから、厳しくなるのではありません。
自分が好きだからこそ、厳しくなるのです。
真剣に自分の将来を考えるなら、厳しくなってください。
たとえそれが一定期間であっても、やはり厳しくなることが欠かせません。