別れて苦しんでいるとき、こう考えてみませんか。
「絶望という絶景を楽しむ機会」と。
絶景といえば、高いところから眺めるものだと思っていないでしょうか。
山の上や建物の上など、高いところから見る眺めは、遠くまで一望できて感動的です。
しかし、高いところだけでなく、低いところから眺めることができる絶景もあります。
それが、絶望です。
人生には、山のときもあれば、谷のときもあります。
絶望は、まさに人生の底にいる状態です。
人生の底にいるときは、不気味で薄暗い負の光景をしっかり見ておきましょう。
憎しみ、苦しみ、悲しみ。
孤独感、焦燥感、無力感。
くさい、汚い、苦しい。
この世の地獄とも言える光景が広がっているでしょう。
それを「負の絶景」と捉えてください。
絶望も、それはそれで絶景です。
人生の底にいないと、見ることができない景色があります。
いつでもどこでも誰でも見ることができる景色ではありません。
お金を出せば見ることができる景色でもありません。
人生の限られたタイミングしか見ることができない景色。
その光景を楽しむ機会と捉えようではありませんか。
人生では、絶望の闇をさまよう時間も必要です。
絶望で苦しんだ経験があると、小さなことでも幸せを感じられるようになります。
後になって「あのときはすごかった」「ひどい時間だったが濃い時間だった」と印象深い思い出になるでしょう。