「無駄を省け」
「効率をよくしろ」
世の中では、無駄を排除する考えがはびこっています。
本屋に行っても「無駄を省く本」は山ほどありますが「無駄を増やす本」は1冊もありません。
無駄は、本当に無駄なのでしょうか。
いいえ、実は無駄こそ、本当の宝です。
人生では無駄が大切です。
作家は、無駄がないと本が書けません。
作家にとって、無駄ほどいいネタはないと言ってもいいくらいです。
普段の何気ない経験こそ、文章を書くときの土台になっています。
遊び人ほどモテるのは、無駄な経験をたくさんしているからです。
いろいろなところに旅行に行ったり、食べたり飲んだりなど、たくさんの経験から、人としての深みが出てモテます。
話し上手な人は、たくさんのネタを用意しています。
なぜたくさんのネタがあるのかというと、無駄と経験を日頃からたくさんしているからです。
何の役にも立たない経験は、話をするときに役立ちます。
何気ない無駄な経験をたくさんしているから、雑談のネタになり、面白い話ができます。
そういう人こそ人気が出ます。
あなたは今日、どんな無駄なことをしましたか。
もしかして無駄をなくそうなんてことをしていませんか。
むしろ、無駄なことはどんどんしましょう。
それは、今すぐ役には立ちません。
しかし、ある日、ふと意外なところで役立ちます。
無駄があるから、人生は豊かになるのです。