明るい場所から暗い場所に突然移動すると、真っ暗で何も見えなくなります。
「これでは何もできない。つまずいて転びそう」
どうしようもなく、何も行動できなくなります。
たしかにしばらくは完全な闇に思えます。
ところがしばらく経つと、面白い出来事が起こります。
だんだん目が暗闇に慣れてきて、真っ暗と思えた暗闇の中に、かすかな光を発見するのです。
一度目が慣れると、数多くの光があることに気づくでしょう。
暗闇に目が慣れたとき、月の光がまぶしく感じる状態と同じです。
あなたの人生も同じです。
「未来は真っ暗。どうしようもない」
「絶望的な状況。どう生きていけばいいかわからない」
真っ暗に思える未来かもしれませんが、今はまだそう見えるだけです。
もうしばらく待ってみましょう。
だんだん目が慣れてきます。
すると、真っ暗と思えた未来にも、かすかな光があることに気づくでしょう。
絶望の状況では「未来が真っ暗」という悲観の声をよく聞きますが、実際のところ、完全に真っ暗な状況はあり得ません。
そもそも生きていることが、すでに1つの光だからです。
命という光があるなら、光は確実に1つは存在するので、完全な闇にはなりえません。
まだほかにも光があるでしょう。
自分が持っている、わずかな恵みに気づくことです。
そのかすかな光を大切にしましょう。
目が慣れると、かすかな光さえ、まぶしく感じるはずです。