ときどき「希望がない」と嘆いている人がいます。
「人生に希望がない」
「生きる希望がない」
「将来に希望がない」
将来に明るい見通しがなければ「希望がない」と嘆くのも仕方ないように思えます。
貧乏の家に生まれると、お金に苦労するでしょう。
家庭環境が悪いと、不幸を感じることも多いでしょう。
不運や不幸が重なって、暗黒の時期を過ごすこともあるでしょう。
生まれつき持病があると、思うようにいかないことも多いでしょう。
人は、悩む生き物です。
悩みのない人はいません。
すべての人が、何らかの悩みを抱え、もがいています。
思いどおりにいくことより、思いどおりにいかないことのほうが多いと、ため息が出ます。
人生の不運を嘆く。
「希望がない」という毒を吐き、堕落と自暴自棄の衝動に駆られるのです。
しかし、本当に希望がないのでしょうか。
「希望がない」という一言は、できることをすべてやり尽くした人だけが言えるセリフです。
行動していなかったり行動が足りなかったりしているなら、希望がないというのは誤解です。
希望がないのは誤解です。
自分から希望を捨てているだけです。
自分から希望を捨てないでください。
自分から希望を捨てることほど、もったいないことはありません。
まず「希望がない」という口癖がよくありません。
「希望がある」という口癖はOKですが「希望がない」という口癖はNGです。
自分で自分を悪い呪術にかけているようなもの。
事あるごとに「希望がない」と言っていると、思い込みがエスカレートして、洗脳状態になっています。
どんどん自分を落ち込ませてしまい、心の活力が失われていきます。
自分から無理だと諦めてしまえば、いくら希望があっても意味がありません。
「希望がない」と言ったところでいいことは1つもないので、今すぐやめましょう。
いま一度、自分の人生の恵まれた状態に気づいてください。
不足や不可能ばかり見るのではありません。
充足や可能性を見るようにするのです。
忙しくても、少しは時間があるでしょう。
貧乏であっても、多少のお金はあるはずです。
人間関係が乏しくても、完全にゼロというわけではないはずです。
失敗をしても、再挑戦のチャンスがあるでしょう。
うまくいかないことが続くなら、うまくいくまで続ければいいのです。
「0」と「1」とでは、意味が違います。
0なら本当に希望がありませんが、1なら希望があります。
「人生が終わった」というセリフも言語道断です。
人生はまだまだ終わっていません。
恵まれていることがあるなら、希望はあります。
やりたいことを実現できるチャンスがあります。
今までサボっていたなら、今から努力を心がければいいのです。
「希望がない」と思えば、希望のない人生がやってきます。
「希望がある」と思えば、希望のある人生がやってくるのです。