勝負の世界では、優劣や勝ち負けが存在します。
受験戦争や就職戦争。
代表争いや優勝争い。
社会には、出世争いも存在します。
相手に勝つためには、少しでも高い実力を身につける必要があります。
スコアやタイムを争い、成績や評価を争います。
相手に勝つためには、少しでも相手より上を目指していかなければいけません。
勝負の世界は、相対評価が必然です。
誰かが勝つということは、誰かが負けるということ。
誰かがリードしたということは、誰かが後れたということ。
勝負の世界で戦っていると、競争相手を「敵」と呼ぶこともあるかもしれません。
敵対心をむき出しにして「この世からいなくなってほしい」と憎むこともあるでしょう。
しかし、残念ですが、競争相手を「敵」と呼んでいるようでは、成功できません。
競争相手を「異物」や「悪い存在」と認識してしまっているからです。
競争相手を敵と見なしてしまうと、醜い憎み合いだけになります。
人は、ネガティブな感情を抱くとき、普段より多くのエネルギーを消耗します。
一方的に恨んだり憎んだりすることで、余計なエネルギーを消耗します。
なにより精神衛生上にもよくありません。
敵と見なすことで、当然ですが、相手との人間関係も悪くなります。
憎み合い、邪魔し合い、ののしり合うことになるでしょう。
思考は曇り、感情は乱れ、かえって自分が不利な状況に陥るのです。
競争相手を「敵」と見なすのではありません。
「よき仲間」「よきライバル」と見なすのが正解です。
そもそも競争相手は、異物でもなければ、悪い存在でもありません。
競争相手は、一緒に向上していく、よき仲間です。
あるときは励みになり、あるときは助け合い、あるときはお手本にもなります。
また、競争相手は、自分の成長を促してくれる、よきライバルでもあります。
「絶対勝ってやる」という気持ちは、競争相手がいるおかげで湧き出る気力。
「負けてたまるものか」という野心は、レベルの高い競争相手がいるおかげで発揮できる底力。
競争相手がいるおかげで、ますます自分を高めていけます。
競争相手の意味と価値に気づけば、むしろ感謝をしてもいいくらいです。
競争相手を「敵」ではなく「よき仲間」「よきライバル」と考えることで心強くなり、精神衛生上も安定します。
ポジティブに働き、ますます底力が発揮できるようになります。
競争相手を「敵」と呼んでいるようでは成功できません。
「よき仲間」「よきライバル」と呼ぶことが、成功への近道です。
あなたの競争相手は誰ですか。
今日からその人のことを「よき仲間」「よきライバル」と呼んでください。
交友関係・協力関係があると、役立つ情報交換をすることもできるようになります。
仲間意識が生まれることで、孤独感が薄れ、ますます野望が高まります。
競争相手に対して「畏敬の念」「尊重の気持ち」を持つことも大切です。
すると「憎み合い」から「認め合い」に変わります。
結果として成長が促され、自分のためにもなるのです。