嫌な人になってはいけません。
迷惑行為をすれば、嫌な人になってしまいます。
嫌な人になると、本人の印象が悪くなるだけで、いいことはありません。
自然と人が逃げていき、だんだん話しかけられなくなり、気づけば孤立しているでしょう。
ただし、嫌な人になるのはNGですが、嫌な役を引き受けるのはOKです。
「嫌な人」と「嫌な役」。
それぞれ響きは似ていますが、似て非なるものです。
嫌な人とは、周りに迷惑をかけ、不快な気持ちにさせる人のことです。
嫌な役とは、周りが嫌がる仕事を率先して行う役柄のことです。
嫌な人はネガティブですが、嫌な役はポジティブです。
嫌な人になるのはNGですが、嫌な役を引き受けるのはOKです。
嫌な役は大きな苦痛や苦労が伴うため、誰もが対応を嫌がりますが、社会では必要です。
社会では、誰かがしなければいけない嫌な役があります。
他人のミスなのに、自分が謝らなければいけないときがあります。
他人の不手際を、その人に代わって処置することもあります。
自分の責任ではないのに、自分が責任を取らなければいけないときもあります。
残念ながら、社会には理不尽で不条理な現実があるのも事実。
しかし、嫌な役は、円滑に仕事を進めるために不可欠な存在です。
面倒な仕事・大変な仕事・つまらない仕事は誰もが嫌がりますが、そういう仕事こそ、思わぬビジネスチャンスが潜んでいます。
嫌な役なら、嫌な役を全うすることです。
誰もが嫌がる仕事を率先して引き受け、見事に達成できれば、周りから驚かれるでしょう。
「ありがとう」「助かった」「見直した」と感謝してくれます。
周りが嫌がる仕事だからこそ、普通にうまくいくだけで高く評価されるでしょう。
万一、周りに気づかれなくても、心配は無用です。
表向きに目立たなくても、見る人は見ています。
嫌な役であるにもかかわらず、不満や文句を言わずこなす姿はかっこいい。
言葉で感謝されなくても、心では感謝されているはずです。
「この人の責任感はすごい」と、知らないところではきちんと評価されています。
嫌な役を引き受けることで、仕事運が巡ったり、次のビジネスチャンスが得られたりします。
嫌な役を引き受けるようになれば、会社からも社会からも不可欠な存在になっているはずです。