「苦労の多い人生」と「苦労の少ない人生」。
「どちらか選べ」と言われれば、大半の人が「苦労の少ない人生」を選ぶはずです。
できるだけ苦労はしたくありません。
わざわざ苦しい経験を選ぶ人がどこにいるでしょうか。
喜んで苦労を選ぶのは、変態か変人くらいでしょう
人生を選べるなら、大半の人が苦労の少ない楽な人生を選ぶはずです。
では、1つの苦労もない人生がいいかというと、それは違います。
苦労した経験がないと、なかなか人は成長できません。
体は成長しても、心の成長は停滞するでしょう。
人の話を聞いても、きちんとイメージできないため、共感しにくくなります。
また自分が話す言葉にも、共感が得られにくくなります。
苦労していない人の話は、的外れだったり非現実だったりして、なかなか心に響きません。
苦労を経験するのはつらいですが、一度も経験ないのは、もっとつらい。
苦労の少ない人生は、楽かもしれませんが、薄っぺらいのです。
人生は何のためにあるのか。
人生は「あのときは本当に大変だった」と言うためにあるのです。
多くの苦労を経験している人のほうが、多くの人の気持ちを理解できるでしょう。
たしかに苦労をしている最中は大変かもしれません。
肉体的にも精神的にも苦しく、早く抜け出したいと思うでしょう。
しかし、一度地獄のような苦労を経験しておけば、後が楽になります。
「あのときに比べれば大したことない」と思えるようになるからです。
少々のトラブルでは動じなくなり、人生全体においてポジティブになれます。
精神的な耐性が身につき、何事も楽観的になれます。
一度でいいので「あのときは本当に大変だった」と言えるくらいの苦労を経験しておくことです。
「平凡な日常に感謝」「生きているだけでありがたい」と思えるようになるなら、地獄を経験したことも価値があります。
「あのときは本当に大変だった」と言うために、今の苦労を乗り越えましょう。