「尊敬する人は誰か」
そう聞かれたときは、歴史上の人物を挙げるのが得策です。
「親」と答えてもいいのですが、定番すぎる回答のため、素直に信用してもらえない場合があります。
あえて定番からずらした回答のほうが、真実に聞こえやすいため、面接でも有利になるのです。
さて、ここからが重要です。
ここからの話は、強制ではなく、あくまで参考として聞いてください。
歴史上の人物を上げるとき、誰を挙げるかです。
たとえば「クフ王」を挙げるとします。
クフ王といえば、エジプトのギザに、世界最大のピラミッドを築いた人物として有名です。
数多くの人と時間をかけ、巨大な建築物を作り上げた実績は、誰もが素晴らしいと感じるでしょう。
しかし、少し遠すぎる存在に感じませんか。
まずクフ王の顔が、ぱっと浮かびません。
国籍も時代も、ずいぶん遠くに離れている回答ですね。
意味は理解できますが、実感や親しみを得にくい回答ではないでしょうか。
ここで心がけたいのは、できるだけ実感や親しみを得やすい回答です。
日本人なら、やはり同じ日本人のほうが実感や親しみを得やすいでしょう。
たとえば「西郷隆盛」「坂本龍馬」「伊藤博文」などはいかがでしょうか。
名前を聞いたときに、顔がぱっと浮かぶでしょう。
国籍が同じで、年代としても、比較的近い時代です。
面接官にとっても、実感や親しみを得やすい回答になるはずです。
その人物の顔が浮かび、親しみを感じるかどうかです。
これは、あくまで参考です。
基本は正直に答えればいいのですが、回答を選べる状況があるなら、1つの判断基準としてください。
この考え方は、面接の回答のみならず、あらゆる会話術に通じる話です。
何かを答えるとき、できるだけ実感や親しみを得やすい回答のほうが、会話はスムーズに進むはずです。