長所を主張するつもりが、短所の露呈になることは、よくあるミスです。
「自分に限ってあり得ない」と思うかもしれませんが、自分でも気づかないうちに起こりやすい特徴があります。
本人は長所を主張しているつもりでも、落ち着いて客観的に見直すと、実は短所の主張だったことに気づくのです。
たとえば、次のような言葉を聞いたときの印象はいかがでしょうか。
「私の長所は、周りの意見に惑わされないことです。自分のやり方を貫きたいと思います」
これを聞いた面接官は「チームワークに問題がある」と判断するでしょう。
周りの意見に惑わされないのは素晴らしい長所ですが、自分のやり方を貫く姿勢は、チームワークの妨げになります。
「私の長所は、人の話をよく聞くことです。徹底的に聞くことに専念して、さまざまな意見を吸収したいと思います」
これを面接官は「コミュニケーション能力に問題がある」と判断するでしょう。
たしかに聞くことは大切ですが、ずっと聞いてばかりでは、コミュニケーションが成立しません。
コミュニケーションでは、話すことも大切です。
長所と短所の関係は、不思議です。
短所は、裏を返せば、長所になります。
一方、長所も、裏を返せば、短所になります。
長所を主張しすぎて、短所になっていないでしょうか。
長所は、伝え方を誤ると、短所になってしまう場合があるため、注意が必要です。