面接で避けるべき話題の1つが、縁故関係の自慢です。
自分の人間関係に強力なコネがあれば、面接でアピールしたくなるかもしれません。
「大きな声では言えませんが、御社の○○部長は、私の叔父です」
「ここだけの話ですが、先輩の○○様には、ご配慮をいただいております」
さりげなく縁故関係をアピールすれば、採用率の向上を期待するかもしれません。
もちろん面接官に聞かれたときは、素直に答えてもいいでしょう。
しかし、聞かれていなければ、自分から言うのは好ましくありません。
自分から縁故関係を話せば、自慢になり、面接官に悪い印象を与える可能性があります。
楽をして入社しようとする様子が伝われば、面接官は不快感を抱き、素直な評価を妨げるでしょう。
他人の威光に頼る様子が露骨に伝わるため、採用を有利にするどころか、かえって不利にする場合があります。
場合によっては「不採用にさせない」という脅迫にも聞こえ、印象がよくありません。
面接官は、あくまで個人を見て、判断します。
応募者は、どんな実績や技能を持ち、どれだけ企業の利益に貢献できるかを見ようとします。
縁故関係の自慢をしても、本人の人間的魅力とは関係ないため、かえって本人の印象を下げる場合が多いのです。
答えるのは、聞かれたときだけにしておくのが賢明です。
面接では、純粋な自己アピールに専念したほうが、選考の通過率もよくなるでしょう。