成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難です。
たとえ本人が努力の末に達成できたことでも、該当者が多い出来事は、やはりインパクトが弱くなるでしょう。
たとえば、大学受験です。
受験中は猛勉強をして、第1志望の大学に合格できたという成功談を話すとします。
必死になって勉強した受験は、本当につらい時期であり、一生忘れられないことかもしれません。
たしかに本人にとっては成功談でしょうが、面接官が素直にうなずくかは疑問です。
成功談とはいえ、該当者が多いからです。
実績は素晴らしいのですが、該当者が多すぎるため、希少価値がありません。
大学受験を苦しんで乗り越えた経験は、大学生なら誰もが同じです。
同じ大学の学生なら、全員が当てはまる内容でしょう。
またこの考え方でいけば、もっと難関の大学に入学できた学生は、もっと大きな成功談ということになります。
自分が通う大学の入学の難易度が低ければ、かえって自分の立場を弱くする場合もあるのです。
成功談でも、該当者が多ければ、強いアピールは難しい。
成功談は、該当者が少ないことだから、成功らしくなります。
自分がアピールしようとする体験談は、どのくらい該当者がいるのか、振り返ってみましょう。
成功談の内容によっては、見直しが必要になることもあるはずです。