合格祈願のため、毎日片道15分かけて神社に行く人がいます。
毎日熱心に足を運びます。
暑い夏の日も寒い冬の日も欠かしません。
雨の日も雪の日も台風の日も欠かしません。
神社参拝の皆勤賞です。
「これだけ祈願すれば合格するだろう」と思っています。
神社に行くことで、本人は満足している様子です。
もちろん神社で合格祈願するのは悪いことではありません。
散歩を毎日する習慣があって、その途中で立ち寄るならまだいいのです。
あくまで散歩のついでなので、特別時間を割いているわけではありません。
しかし、合格祈願のために毎日わざわざ神社に足を運ぶのはナンセンスです。
片道15分ということは、往復で30分です。
この30分は大きい。
30分あれば、かなり勉強ができます。
本を何ページも読めるし、練習問題もたくさん解けます。
試験は時間との闘いです。
限られた時間で、結果を出さなければいけません。
この30分を勉強に充てたほうが、はるかに合格しやすくなります。
自分がやっていることが、合理的かよく考えることです。
「これはおかしいぞ」と気づけるかどうかです。
よかれと思ってやっていることでも、あらためて考えると、ただの徒労で終わっていることがあります。
神社に合格祈願をしに行くのはいいのですが、それが目的になってはいけません。
神頼みをすれば合格しやすくなるように思えますが、結局のところ、自己満足です。
合格祈願は必須に思えますが、誤解です。
合格するかどうかは、ひとえに勉強ができているかどうかにかかります。
しっかり勉強ができていれば、合格祈願は不要です。
まったく神社に行かなくても、合格します。
逆に言うと、どれだけ毎日熱心に合格祈願をしても、本人が勉強をサボっていれば、合格しません。
それだけのことです。
神様が試験を受けるわけではありません。
試験を受けるのは自分です。
神頼みは、やるだけのことをやってからすることです。
合格祈願が精神的な安定につながっているという人もいるでしょう。
「どうしても合格祈願をしたい」という人は、頻度を減らしましょう。
毎日ではなく、週1回や月1回に減らせば、勉強への影響も最小限に抑えられます。
合格するかどうかは勉強しているかどうかであって、どれだけ合格祈願をしているかどうかではありません。
時間は貴重な資源ですから、意味のあることに活用しましょう。
きちんと勉強することが、最高の合格祈願です。