人が強くなるときには、2つのパターンがあります。
「失うものがないとき」と「守るものがあるとき」です。
失うものがないときは、うまくいかなくても損がないため、思いきった行動ができます。
怖いものがない状態は怖い。
思いきり体当たりができるため、底力が発揮できます。
一方、守るものがあるときは、人を思う正義心が働くため、やはり強い力が出てきます。
大切な人を守らなければいけないときも、底力が発揮できます。
どちらも、大変強い力が発揮できます。
では、どちらのほうが、より強い力が発揮できるのかというと、実は守るものがあるときなのです。
失うものがないときの強さは、自暴自棄に近い強さです。
強さの1つではありますが、少し投げやりになっている姿勢があります。
うまくいく場合もありますが、乱暴な一面もあるため、自分を傷つける場合があります。
一方、守らなければいけないときの強さは、自分の過ちが他人に影響します。
「他人にも影響する」と思えば「負けていられない」と思い、人一倍の強さが出るのです。
人が本当に力を発揮するのは、誰かのために行動したときです。
どうせ強くなるなら、失うものをなくすより、守るものを作ることです。
守るものがなければ、あえて守るものを作ったほうが、強くなれます。
家族でもいいでしょう。
仕事でもいいでしょう。
自分にとって、守るものを作りましょう。