「私の事情をわかってくれない」
「私の気持ちをわかってくれない」
会話をするとき、自分の状況や気持ちがきちんと相手に伝わらず、もどかしい思いをすることがあります。
「自分の言い方が悪いのかな」と、自分を責めることもあるでしょう。
「相手の理解力が不足している」と、相手を責めることもあるでしょう。
実は、いずれも問題ではありません。
会話で、自分の気持ちをすべて伝えようと思わないことです。
そもそも不可能だからです。
自分の状況は、自分しかわかりません。
自分の気持ちも、自分しかわかりません。
自分の繊細な体験を、言葉だけで他人にすべて伝えようとするのは、無理があります。
必ずどこかで、漏れや誤解が発生します。
「そもそも会話ですべてを伝えるのは不可能」という前提で考えることです。
目安は、半分です。
「半分伝わればいい」と考えることです。
すべてが伝わらなくても、いらいらすることがなくなります。
7割も伝われば、御の字です。
伝わりきらない部分があっても、お互いの想像力が補完するため、意外に会話は成り立ちます。