人と話をしているとき、ふと、いい話を聞くことがあります。
仕事のコツや、人生の処世術などです。
「いい話を聞いたぞ。忘れないようにメモしよう」と思いますね。
その心がけは大切ですが、ちょっと待ってください。
大切な話を聞いたときだけメモ用紙を取り出す姿勢は、素晴らしいですが、理想ではありません。
話を聞く前からメモ用紙を取り出していれば、いい話がもっとたくさん聞けたかもしれないからです。
いい話ではなくても、メモとペンを持ちながら、話を聞いてほしいのです。
あなたが話をするとき、相手がメモしているとします。
相手は、あなたの話を一生懸命聞いて、理解しようとしている様子が伝わりますね。
人間心理として「メモを取ってくれるからには、いい話をしよう」と思うのではないでしょうか。
「惜しみなく伝えたい」という気持ちが強くなるでしょう。
価値ある話をしようという意識も強くなるはずです。
すると、価値ある話をする可能性が高くなります。
いい話だから、メモをするのではありません。
メモをするから、いい話が聞けるのです。
メモを取る習慣の人は、普段からいい話がたくさん聞けるでしょう。
普段からメモを取る習慣があるかないかで、人生に大きな違いが生まれます。