私は思春期のころ、両親との会話が少なくなった時期がありました。
水口貴博は昔から両親と仲がいいと思っている読者がいるかもしれませんが、そうではありません。
関係がよくない時期がありました。
多くの人から愛される小さな言葉の習慣は、まず「ありがとうございます」という一言です。
これに勝る素晴らしく温かい言葉はありません。
だからこそ、強調しておきたい内容です。
うまく言葉に表現できないメッセージがあります。
失恋したときの複雑な心情。
受験勉強のプレッシャー。
「資料作成を手伝ってください!」
いきなり友人が、用件をあなたに言います。
いきなり「資料作成を手伝ってください!」と強い口調で言われると、少し構えます。
言いにくい言葉を伝えるときには、言いにくいからこそ後回しにしようとしてしまいがちです。
謝罪の言葉はその代表です。
自分の仕方ない状況を相手に理解してもらい、情状酌量してもらいたい気持ちが強いため、言い訳から始めてしまいがちです。
話しかけられたらすぐ返事をする人は、人から愛される人です。
反応がいいと話しかけやすくなり、話しかけたくなります。
電話で「もしもし」と言った後、すぐ「はい」と返ってくると、後の言葉も言いやすくなります。
新鮮な会話は、昔の話より、最近に起こった出来事です。
1年前に失恋した話も面白いですが、昨日失恋したばかりの話のほうが、なぜか断然興味をそそられます。
最近の話であるほど、面白い。
誰にでも興味を抱いていることが1つはあります。
関心を抱いていることがあるはずです。
しかし、何に興味・関心を抱いているかは、人それぞれ千差万別です。
困っている人を見つけたとき「手伝いましょうか」と言うのは、ありきたりな表現です。
もちろん嬉しいです。
感謝します。
「あなたは変ですね」
そう言われて、急に落ち込む人がいます。
自分はほかの人とずれている部分があるのだとわかると、仲間外れにされたような気分になります。
「料理中に包丁で手を切ったことがあります」と友人が告白しました。
ふと、自分にも同じ経験があることを思い出しました。
そのとき「自分も経験がある」と言おうかどうしようかと、迷う瞬間があります。
私は先日、銭湯で叱られました。
湯船に浸かっているとき、湯の気持ちよさにかまけて、湯船に顔をうずめていました。
すると、ちょうどそれを見ていた銭湯の番台さんが、すごい勢いで私のところにやってきて「こら!」と言いました。
先日、朝の仕事中のことです。
職場の先輩から「今日は何だか嬉しそうだね」と話しかけられました。
私は驚きました。
「一度も失敗したことがありません」
ときどき、仕事や恋愛など、自分には失敗経験が一度もない人がいます。
大勢の人が、そういう発言ができるような人間を目指そうとします。
レストランでコーヒーを注文するときに「これでいいです」と注文するお客さんがいます。
私は聞いていてもどかしい気持ちになります。
「これでいいです」は「本当は別のものがいいけど、いいメニューがないから、コーヒーで勘弁してやる」という意味です。
もったいぶって話をする人がいます。
「すごいことを知っている」「面白いネタを知っている」と匂わせつつ、話すのじらします。
話しそうで話さない。
ある日のことです。
友人が、私を見て言いました。
「どうせ暇だろ。助けてくれ」
私が話を進めるうえで、いつも「誰にでもわかる話し方」を心がけています。
誰にでもわかる内容と、誰にでもわかる言葉を使う話し方は、常に夢です。
今もできていない部分があり、現在も修行中です。
「世間知らず」という言葉があります。
知識や経験が乏しくて、自分の知識や経験がすべてだと思い込んでいる状態のことです。
外の世界を知らないということです。
無理とは「可能性がゼロ」を意味する言葉です。
無理という言葉は使わないことです。
使うたびに、あらゆる可能性が低下してしまいます。
私はときどき読者のかたから「考えが間違っています」というお便りをいただくことがあります。
いえ、ときどきというより、しょっちゅうです。
なかば、お怒り気味の内容になっていることも少なくありません。
日常では、予想を裏切られることがあります。
・注文したケーキが、思ったより小さくてがっかりした
・楽しみにしていた映画が、期待外れだった
学生時代のある日のこと、友人を誘ったことがありました。
「今度、飲み会があるんだけど一緒に行かない」
すると、友人は残念そうな表情でこう言いました。
私が小学生のころ、理科の先生に「K先生」という年配の男性教師がいました。
年配にもかかわらず、熱血の先生でした。
K先生は、必ず明るい授業をする先生でした。
私が高校3年生のときの担任は、40代後半の女性教師でした。
先生には、授業を始めるとき、必ず口にする言葉がありました。
「はい。では始めます」という一言です。
高校1年のころ、国語の先生に「豆ちゃん」というあだ名の先生がいました。
もうおじいさんに近い年齢の、ベテランの男性教師でした。
いつもにこにこしている、温和な先生でした。
アメリカでは「飛び級制度」はすでに浸透しています。
学力がある人は、どんどん飛び級したほうがいい。
同じ年齢でも、ほかの人より行動が早くて実力もあるなら、飛び級をして人類のためになるような仕事に就けばいい。
ときどき読者のかたから「HAPPY LIFESTYLEに出会えてよかったです」というお便りをいただくことがあります。
私にとって、これ以上ない褒め言葉です。
嬉しくなります。
祖父は、私が18歳のころ、亡くなりました。
祖父が生前入院していたころ、ときどき病院にお見舞いに行っていました。
そのとき主治医の先生から、ある貴重なアドバイスをいただいたことがあります。
嘘には、2種類あります。
ついてはいけない「悪い嘘」と、ついてもいい「よい嘘」です。
悪い嘘は、お金を奪ったり、相手を失望や落胆させたりする嘘です。