会話が苦手な人は、ある傾向があります。
「楽しい話をしなければいけない」と考えていることです。
「人と話をするからには、相手を楽しませることが必要」と思っています。
「楽しい話をして、感じのいい人だと思われたい。印象をよくしたい」という欲求が根底にあるのです。
「嫌われたくない。好かれたい」と思うのは、誰もが抱く願いですね。
もちろん楽しい会話ができたほうが、印象はよくなるでしょう。
しかし、必須ではありません。
「楽しい会話をしなければならない」と思うと、緊張やストレスを感じるため、かえって話しにくくなります。
会話がぎこちなくなって、舌を噛んでしまうかもしれません。
意地を張らず、もっとリラックスして考えましょう。
会話は、普通でいいのです。
会話にオチがなくても大丈夫です。
笑いがなくても大丈夫です。
普通の会話がきちんとできるだけで、十分感じがいいです。
極端に言えば「おはようございます。今日は天気がいいですね」でもいいのです。
挨拶や世間話など、平凡な会話だけで、よい印象は十分伝わります。
そういう平凡な会話を当たり前にできることが「感じがいい」と言います。
「平凡な会話で十分」と思えば、会話のプレッシャーは小さくなり、自然体で会話ができることでしょう。
その結果、より感じがよくなるのです。