話とはいえ、明るい話題ばかりとは限りません。
中には、デリケートな話題が出ることがあります。
「親が重い病にかかった」「友人が亡くなった」などです。
デリケートな話題のときに困るのが、返事です。
変な返事をしてしまうと、余計に相手を傷つけてしまいかねません。
言葉を慎重に選び、言い方に気を使わなければなりません。
もちろん返事が浮かべばいいのです。
とっさに気の利いた返事が浮かべば、元気づけるために、明るく言えばいいでしょう。
しかし、いつでも気の利いた返事が浮かぶとは限りません。
気の利いた返事が思い浮かばないときは、どうすればいいのか。
そういうときは、無理に返事をしない代わりに、相槌を打ちましょう。
「うんうん」
「そうなんだね」
「難しい話だね」
相槌も、返事の1つです。
「きちんと話を理解しているよ」という意思表示です。
デリケートな話題ほど、話す側より、聞く側に徹したほうがふさわしい場合があります。
人は、返事に癒されるのではありません。
ただ話を聞いてもらえるだけで、癒されるのです。
単なる相槌でも、十分な励ましになります。
相槌を打っているうちに、だんだん相手も元気になっていくでしょう。