執筆者:水口貴博

言葉遣いがうまくなる30のマナー

14

誤解されたとき、慌てないことが大切。

誤解されたとき、慌てないことが大切。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人生では、誤解されることがあります。

根も葉もない噂が立ったり、無実の罪を着せられたりなどです。

たしかに事実や言葉などを誤って理解されると、大きな声で「違います」と、慌てて言い訳をしたくなります。

少しでも早く誤解を解きたい気持ちは、わかります。

しかし、誤解を解くときは、態度が大切です。

たとえ本当に誤解でも、慌てて言い訳していると、嘘のように聞こえます。

必死に言い訳している姿は、必死で嘘を隠そうとする様子にも見えます。

「嘘を繕っているのではないか」という疑いが強調され、余計に誤解されやすくなるのです。

誤解を解くなら、平然と構えることです。

表情を変えず「知りません」と一言だけ言って、終わりです。

余分な言葉を言う必要はありません。

余分な言葉を飾る必要もありません。

心が落ち着いている態度から、本音で言っている様子が、よく伝わります。

発言に重みが出るため「本当なのだろう」と信じてもらいやすくなるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(14)
  • 誤解を解くときは、平然と構え、不要に言葉を飾らずに否定する。
お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。

言葉遣いがうまくなる30のマナー

  1. メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを客観視できるところ。
  2. 初対面は、試験と同じ。
    うっかり名前を忘れると、0点になる。
  3. 発する言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなる。
  4. 嫌いな人の話題を、わざわざ自分から出す必要はない。
  5. 「考え方が間違っている」と言われたときの対処方法。
  6. 「No」より「No, Thank you.」。
  7. 会話はキャッチボールと同じ。
    投げるときより、受け止めるときが、気持ちいい。
  8. 努力を侮辱されたときに、言い返したい魔法の言葉。
  9. 口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。
    相手から共感や同意を得ること。
  10. 人間関係は、出前と同じ。
    好かれるのは、せかす人より、気遣う人。
  11. 「ありがとうございます」という場面の多くは「いつもありがとうございます」とも言える。
  12. 「いつもありがとうございます」と言われたとき、どう返事をしていますか。
  13. 肯定の言葉ほど、強く言う。
    否定の言葉ほど、優しく言う。
  14. 誤解されたとき、慌てないことが大切。
  15. お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。
  16. 疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。
  17. 命令のアドバイスは、嫌われる。
    提案のアドバイスが、愛される。
  18. 自慢話をたっぷり聞くと、人付き合いの運が向上する。
  19. 長話でも、相手をいらいらさせない工夫。
  20. 難しい話が登場したときのうまい返事の仕方。
  21. 興味をそそる前置きをすると、楽しく話を聞いてもらえるようになる。
  22. 1回目のお礼は、社交辞令。
    2回目からが、本当のお礼。
  23. 名前を紹介されたときの、ベストの返事。
  24. 会話で勝とうとする人は、相手から嫌がられる。
  25. 名前を聞かれたとき、名字だけで答えていませんか。
  26. 気の利いた言葉を考えないほうが、気の利いた言葉が出る。
  27. 故事・ことわざ・四字熟語を、会話に含めすぎない。
  28. 無意識のうちに「調子が悪い」という答え方をしていませんか。
  29. 「聞かせてもらう態度」があれば、言葉遣いは自然とよくなる。
  30. ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていく。

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